阿部寛「二枚目を捨て獲得した」クセのある魅力 「難あり物件の中年」演じたら並ぶ者はいない

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俳優・阿部寛という、男として、人間としての魅力を徹底分析してみた(写真:KCS/アフロ)

80年代後半のバブル真っ盛り、いい男の必須条件は高身長・高学歴・高収入だった。目鼻立ちのくっきりした甘いマスクが「ハンサム」ともてはやされた時代でもある。当時、その条件をすべて満たす男がいた。『MEN’S NON-NO』創刊号の表紙を飾り、専属モデルとなった阿部寛である。

外国人モデルにも見劣りしない完璧なルックスに、世の女性たちはうっとりした。「アベちゃん」の愛称で一躍人気者になるも、ずっと黄色い声援とスポットライトを浴びてきたわけではない。

まったく華々しくない「俳優デビュー」

なぜなら俳優デビューを飾った途端、あまりの棒読み&棒立ちに世間が驚愕したから。くぐもったしゃべり方に滑舌の悪さも気になる。

雑誌の中では凛々しく収まっていた189㎝の高身長も、画面に映るともっさり感。モデルのメリットは一転してデメリットに。評価もされず、露出も減った。

写真週刊誌の「あの人は今」企画で声がかかるほどだった、と本人も著書『アベちゃんの悲劇』(1998年・集英社)に記している。

ちなみにこの本、読んでるこちらもこっぱずかしくなるような、時代性を反映したエッセーなので、ぜひ声に出して読んでほしい。大丈夫、今の阿部寛には黒歴史すら笑い飛ばす器の大きさがある。奥ゆかしくて懐かしいつくりのホームページを、いまだに変えない懐の深さもあるからな。

現在の阿部寛の成功はたゆまぬ努力と勤勉さの賜物である、ときれい事でまとめようとは1ミリも思っていない。なぜ阿部寛が昭和・平成・令和と3つの時代をまたいで、人気大物俳優にまで上り詰めることができたのか。超個人的な好みと偏見だけでまとめてみる。

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