高橋一生「なぜか女性たちの心掴む」圧倒的魅力

「一生ついていきたい」と思わせる良質な芝居

現在「凪のお暇」に出演中の高橋一生。モテ男子から難あり男と、さまざまな役柄を演じてきた彼の魅力に迫る(写真:時事通信)

アイドルやイケメンにハマることは決してなかった女友達がいる。長い付き合いだが、つねに冷静で、人との距離を一定に保つ成熟した女だ。そんな彼女が珍しく熱をあげた俳優がいる。高橋一生である。私の家にあった高橋出演作DVDをごっそり借りていった。それだけでも高橋を支持する層が見えてくる気がした。酸いも甘いも噛み分けた大人の女性を虜にする、高橋一生の魅力とはいったい何なのか。知恵熱が出ない程度に考えてみる。

モテ系男子、くすぶる童貞、熱血新人

子役出身で、若い頃は爽やかなモテ系扱いから始まる。「コワイ童話 親ゆび姫」(1999年、TBS)では、主人公・栗山千明から過剰な好意を寄せられる同級生男子役。思いあまった栗山から謎の薬を浴びせられ、体が親指サイズに縮小。栗山に拉致され、虐待され、とてつもない恐怖を味わうのだが、宮藤官九郎作品なのでコミカルかつシニカル。そういえば、映画『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)でも、剣道部の爽やかな先輩役で、女子たちの黄色い声援を浴びるモテ男子だった。

でも、イケメン俳優としてブレイクするにはあまりにも「華がない」。人は好さそうだが、キラキラはしていない。活路を見いだしたのはサブカル臭漂う「怪奇大家族」(2004年、テレビ東京)の主演だった。高橋演じる長男はうだつの上がらないフリーター。引っ越した先は霊と妖怪と宇宙人が出るいわくつきの家。唯一霊能力のある高橋は、家族を守るためにそこそこ奮闘。童貞を襲う幽霊の囮になるため、白ブリーフ一丁で夜の街を歩かされるなど「三の線」に邁進。器用な面もちょいちょい見せる好演だった。

その後は、熱血新人刑事やらプライドチョモランマ級の外科医やら、脇を堅実に固める俳優として礎を築いていくものの、スポットライトを浴びるまでには至らず。地味に地道にキャリアを重ねていく。

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