ドアが自動開閉、モーターショーの隠れた目玉 住宅とカギ共通化、スマホ1つで施解錠可能に

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Eーアクセスは、窓に触って施錠・解錠する以外にも、アプリで認証したスマートフォンを操作したり、スマートフォンを持ったまま近づいたり離れたりしても作動させることができる。

自動車と住宅のカギと認証を共通化し、1つのスマホで車と玄関のドアの施錠・解錠が可能になる(記者撮影)

自動車で培った技術を応用し、ユーシンは住宅向けに鍵を遠隔操作できる電気錠などの製品も製造している。東京モーターショーでは、自動車の開閉に使ったスマートフォンでそのまま住宅ドアの施解錠を体験できる実機を設置。住宅から自動車までスマートフォン1つでドアを開閉できれば、荷物で手が塞がっているときや、子育てや介護の場面で生かされそうだ。

狙いは住宅向けスマート化製品の拡充

過去に2度、社長を公募したことで知られるユーシンは、2013年にフランス自動車部品大手のヴァレオ社から1事業部を買収した。しかし、欧州工場の品質が安定せず業績が悪化し、今年4月に機械部品大手のミネベアミツミの完全子会社となった。

【2019年11月4日8時54分追記】ヴァレオ社からの買収について表記のように修正いたします。

ミネベアミツミは、前身の旧ミネベア時代から「元祖M&A企業」と呼ばれ、ここ数年はIoT時代をにらんで積極的にM&Aを進めてきた。ユーシン買収の狙いの1つは、ユーシンが手がける鍵機構やシステムに、ミネベアミツミのモーターやセンサー、セットトップボックスなどを組み合わせ、住宅向けスマート化製品を拡充することだ。

ユーシンのEーアクセスと既存の住宅関連製品をスマートフォンの電波通信を介してつなげることは、ミネベアミツミの成長戦略にもマッチしている。

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