ドアが自動開閉、モーターショーの隠れた目玉

住宅とカギ共通化、スマホ1つで施解錠可能に

東京モーターショーのユーシンのブース。ミネベアミツミとの経営統合後、初出展となる(記者撮影)

一見すると普通の車だが、ドアハンドルに手をかけようとすると出っ張りがなく、側面がなめらか。窓の部分の白く光っている小さな円を軽くタッチすると、ドアが自動で開く。

10月24日に始まった東京モーターショー2019。自動車の鍵機構やドアハンドルを製造しているユーシンの今年の目玉は、電子式のドア自動開閉システム「Eーアクセス」だ。

ドアハンドルのない車が数多く出展

Eーアクセスは、窓の部分に搭載されたタッチパネル「E-ハンドル」と、半ドアを自動で完全に引き込む「Eーラッチ」、ドアを自動で開閉させる「パワードアアクチュエータ」などで構成される。

ハンドルのないドアパネル。パネルに触れたり、スマホを操作するだけでドアを開閉できる(記者撮影)

ドアハンドルがないことは空力性能やデザイン性を向上させるメリットがある。ハンドルがドアパネルに格納されている「フラッシュハンドル」を搭載した車はヨーロッパを中心に普及しており、ドアハンドルの出っ張りがないデザインは自動車メーカーから高い評価を受けていた。

機械的にロックを解除する従来型の仕組みと異なり、E―アクセスは電気信号で作動する。信頼性に不安があったが、技術の進展によりセンサーの精度が安定し、価格も低下して実用化のめどが立ったため、今回の東京モーターショーで初披露することになった。

災害で車が水に浸かったときにドアをどのように開閉させるかや、電子化に伴って部品点数が増えた分、どのようにコストを引き下げるかなど、改善点は少なくない。ただ、今回の東京モーターショーには例えば各自動車メーカーがハンドルのないコンセプトカーを数多く出展しており、ユーシン開発本部開発三部の桐田敏典部長は「われわれの方向性は間違っていない」と胸を張る。

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