若者が「辞める会社」「辞めない会社」の致命的差

会社を去るのではなく嫌な上司から去るのだ

人は大きな決断をしたとき、選んだのは「よい選択肢」だと思いたくなるものです。そして、入社する会社についての情報は、よいものは取り入れ、悪いものはスルーして、理想化してしまいがちです。そのために新入社員は、ありのままの現実に接するだけでギャップが生じてしまい、モチベーションが下がるわけです。

ギャップを少しでも和らげるには、採用過程や内定者教育時に、ネガティブなことを含めた入社後の現実を丁寧にインプットしていくしかありません。

「人との相性」が退職理由になることも

次に「②人間関係の問題」について考えてみます。ある人をどこかの部署に配属するとき、人事はどんなことを考えるか。要素としては「能力」や「性格」「志向」などがありますが、多くの場合、受け入れ側には「その仕事ができるのか」という「能力」を、個人の側には「その仕事がやりたいのか」という「志向」を重視してほしいと思います。

しかしながら、いろいろな研究や事例をみると、ここで検討項目として外されがちな「性格」が結局のところ、配属されてからの居心地のよさやパフォーマンスに強い影響があることがわかってきています。にもかかわらず、「性格」は配属の際にそれほど考慮されないのが実情なのです。

転職サイトなどでたまに実施されている「真の退職理由ランキング」などをみても、退職理由は「人と合わない」ことが半分以上を占めていることが多い。つまり、考慮されなかった「性格」、もう少し丁寧に言えば、「上司や同僚との性格的な相性」が退職の大きな理由となっているのです。

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