東京が「世界一危ない都市」と断定されたワケ 治安は「3年連続最高」でも別のリスクがある

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ここからは競馬コーナーだ。秋風が冷たく感じられる季節を迎えている。そして今週末に控えているのが「秋の天皇賞」(10月27日、東京競馬場11R、距離2000メートル、G1)だ。令和初の天皇賞だけあって、豪華メンバーが揃っている。なかでも注目は、最強牝馬アーモンドアイ(1枠2番)と3歳最有力牡馬サートゥルナーリア(5枠10番)の2強対決である。

どちらが強いかは、両方に乗っているクリストフ・ルメール騎手がもっともよく知っていよう。それがアーモンドアイを選び、「いちばん強い」と言っているのだから間違いないはず。逆にサートゥルナーリアは、ルメールが騎乗した皐月賞や神戸新聞杯は勝っているけれども、ダミアン・レーン騎手に乗り替わった日本ダービーは4着に終わった。クリストフ・スミヨン騎手に乗り替わる今回も、死角ありと見なければなるまい。

ライバルの心意気は買うが、天皇賞はアーモンドアイ

それだったら、サートゥルナーリアは先週の菊花賞に出ればよかった。さすればルメール騎手騎乗のもと、勝ったワールドプレミアを楽々と破って2冠馬(皐月賞とあわせて)になっていた公算が高い。それを敢えて「秋天」を狙ってくるのだから、打倒アーモンドアイで現役最強馬を目指しているのであろう。その意気やよし。

しかし、どっちを狙うかといえば、やはりアーモンドアイからだ。そして「2強は来ない」の法則に則って、馬連で薄目に流してみたい。まずは秋天と相性がいいダービー馬のワグネリアン(7枠14番)、次に左回りを得意とするスワーヴリチャード(2枠4番)、そして同じ2000メートルの大阪杯を勝っているアルアイン(8枠16番)と行こう。高配当を目指さずして何の競馬ぞ。

これだけの強豪が一堂に会することは滅多にないものだ。痺れるような名勝負を期待しよう。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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