東京が「世界一危ない都市」と断定されたワケ 治安は「3年連続最高」でも別のリスクがある

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ところが、東西を併せてオールジャパンで見た場合、洒落にならないような事態が進行中である。以下は日本損害保険協会が調べた保険金支払い額の歴代ランキングである 。

もう「数十年に1度」と考えることはできない

〇風水災等による保険金の支払い
1. 2018年台風21号 大阪・京都・兵庫など 1兆0678億円
2. 1991年台風19号 全国 5680億円
3. 2004年台風18号 全国 3874億円
4. 2014年2月雪害 関東中心 3224億円
5. 1999年台風18号 熊本、山口、福岡など 3147億円
6. 2018年台風24号 東京・神奈川・静岡など 3061億円
7. 2018年7月豪雨 岡山・広島・愛媛など 1956億円
8. 2015年台風15号 全国 1642億円
9. 1998年台風7号 近畿中心 1599億円
10. 2004年台風23号 西日本 1380億円

実に歴代トップ10のうち3件が昨年に起きている。そして今回の台風19号は、新たに記録を塗り替えてしまいそうだ。武蔵小杉駅のタワマンから郡山市の工業団地の被害まで、保険金は広範に支払われることだろう。私情を申せば、富山市内に実家がある者としては、30編成のうち10編成が水没してしまった北陸新幹線の車両は特に胸が痛む。

こうしてみると、日本は台風多発時代を迎えてしまったようである。「数十年に1度」の規模の台風が、毎年のようにやってくる。その原因が気候変動問題にあるのかどうか、専門外の筆者には何とも言いようがない。しかし、これだけ巨大台風が連続しているということは、「来年以降もまたあるかもしれない」と考えておくべきだろう。

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