東京駅ナカも始めた「食品ロス救済」の抜本改革

DEAN & DELUCAも加盟する「TABETE」って何だ

まず鉄道会館に、TABETE導入の理由について聞いた。

「社の目標である環境問題の対応として、現業に沿った取り組みをしようということで、フードロス、プラスチック削減を取り上げることになりました。エキナカなので、交通機関の乱れで客足がストップすると影響を受け、大きなロスが出ることもあります。

また、駅構内なので裏通路がない。廃棄場に運搬する際に、お客様に見えてしまうのが非常にイメージダウンになります。実際お叱りを受けてしまうこともあるそうです」(鉄道会館総合企画本部課長の播田行博氏)

TABETEを運営するコークッキングからの打診は前々からあり、このたび鉄道会館側のニーズとマッチし、さらに状況も整ったことで導入が実現した。

「各店舗にフードロスの問題をお任せするより、商業施設運営会社が間に入ることで導入しやすくなると考えました。一緒に解決していく仕組みづくりを目指しました」(播田氏)

約1カ月半が経過した現在の状況を聞いた。

DEAN & DELUCAでも、77%のレスキュー率を達成

「店舗や日によって出品店数が異なりますが、数個から10個のところが多いです。ベーカリーショップを中心として、多いところで月平均7割以上のマッチング率(出品商品のうち購入に結び付く割合)を達成しているようです」(播田氏)

例えば今回の6店舗の中に入っているDEAN & DELUCAでも、サービス開始後から10月初旬にかけ8回出品されているが、77%のレスキュー率を達成している。現場の声はどうだろうか。

東京駅構内のDEAN & DELUCAベーカリーコーナーでは制作課程で失敗したものやカッティングの残りなどを詰め合わせたものを出品(筆者撮影)

「当店は製造過程で形が崩れてしまったパンを詰め合わせにして出品します。ですので、出品数は毎日ではなく、出品がある日でも3~5個ぐらいです。でも心を込めて作っている店舗スタッフの『心が痛まなくて済む』ということが何より大きいです」(DEAN & DELUCA広報の袴田美菜氏)

NY発のDEAN & DELUCAは2003年の丸ノ内店オープンで日本上陸。「世界中のおいしいものを集めた食のセレクトショップ」をコンセプトに、カフェ店舗を含めて49店舗を展開している。品ぞろえの多様さと、シンプルでオシャレなブランドカラーが特徴で、主に女性の支持を集めている。

次ページ売り上げなどの数字には結び付かないが…
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