副業に「飲食店経営」が絶対に無謀すぎる理由 「外国人観光客」相手にしたほうが勝機はある
そして、飲食店は休めない。定休日は設けられるが、それもせいぜい週に1日だ。副業なら週に1日だけ、例えばバーを昼間だけ借りてカレー屋とする「間借りカレー」のようなことができるかもしれないが、しかし、それも気まぐれでは続かない。
飲食店は、急な用事はもちろんのこと「今日はライブがあるから」「今日は飲みに誘われたから」といった理由で休むことは許されない。わざわざ足を運んだ店が臨時休業をしていたら、それでもう、その客は2度とやってこない。超人気店なら話は別だが、それはほんの一握りだ。飲食店を経営する、自分で店を切り盛りすることには、こうしたリスクがついてまわる。さらに、食材は生鮮食品であることも注意しなくてはならない。
来客数は、その日の天候、周囲で行われるイベントに左右されることが多いが「なぜか激混み」「なぜかボウズ(=客数ゼロ)」ということもある。
食材は、そうした波にあわせて仕入れなくてはならないし、足りなければ機会損失、余れば食材の無駄になる。これもまた、素人にはコントロールが難しい。プロですら頭を悩ませるところなのだから、当然のことといえる。
副業を選ぶなら「飲食店」以外を
確かに、料理はものづくりだし、それを食べて喜んでもらうのはうれしいことではある。しかし、これだけのリスクがある。飲食店を経営することは、寄り道どころかいばらの道へまっしぐらなのだ。
さらに、飲食店で働くこと、ひいては接客業として働くこともすすめられない。飲食店での接客は、究極のBtoCビジネスだ。経験者はよくわかるはずだが、そこにはいろんな常識を持ったいろんな客がやってくる。
その中には、言語的な意味でなく、倫理的な意味で話が通じない人もいる。そうした人たちも客なので、無視することはできない。これは想像以上にストレスで、副業で楽しむつもりが本末転倒になりかねない。なので、副業そして兼業をするなら、飲食店以外から選んだほうがいい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら