台風19号が10月だからこそ厳重警戒が必要な訳 日本直撃、史上最強クラスで関東上陸のおそれ
また、2013年10月16日に台風26号が関東沿岸に接近したときは、関東や東海で300ミリを超える大雨となりました。伊豆諸島の大島町では、1時間100ミリを超える猛烈な雨が数時間降り続き、24時間降水量が800ミリを超える記録的な大雨となりました。
この台風による死者は40人、行方不明者は3人、負傷者は130人でした。15〜16日に観測された東京の24時間降水量は246.0ミリで、2000年以降では2位の記録となっています。
2000年以降、東京の24時間降水量1位の記録は、2004年10月8~9日の270.5ミリです。これも、台風による大雨でした。
この時期の台風が大雨をもたらす理由の1つは、前線です。
10月の日本付近は、前線が停滞しやすい時期です。台風の湿った空気が流れ込むと、前線の活動が活発になります。台風本体の雨雲と活発な前線の雨雲により、降水量が多くなる傾向があります。前線が停滞すると雨雲が次々に発生して「線状降水帯」ができ、同じところで雨が降り続くことになるのです。
台風本体の雨雲による大雨は台風付近がメインですが、前線による大雨は台風から離れた場所でも起こりえます。
10月も台風に注意が必要
日本の台風の季節性を考えると、10月の台風に季節外れな印象を持つ人は少なくないかもしれません。気象庁による「台風の月別の主な経路」を見ても、8月と9月が日本列島に接近や上陸をするコースで、10月は太平洋高気圧の張り出しが弱まるために日本の東海上でカーブするか、大陸に向かうコースとなっています。
さらに台風の平年値によると、接近数や上陸数だけでなく、発生数も8月と9月が多くて10月になると少なくなる傾向です。
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