副業で儲かる人とそうでもない人の決定的な差 雑誌『LEON』も儲かる仕組みができている

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石井:会社から、「意識しなさい」というアナウンスがあったことは事実ですが、その前に周りを観察していて、直感的にそうしようと思いました。私たちの世代は、あまり休んじゃいけないと思う世代ですよね。休むことへの不安と罪悪感みたいなものがどうしても拭えない。

ずーっと会社にへばりついて、粘ることが美徳と思っていて。過去、私もそうでした。サラリーマンは夜遅くまで残って仕事しているかが上司に認められるポイントだったりしましたよね(笑)。

だから今は、部下にどう休みを取ってもらうか、ということも意識しているのですが、なかなか難しい部分もある。でも、「それでいいんだろうか?」「自分の人生の楽しさは?」と考える人が少しずつ増えてきているのだと思いますね。

会社はお金をもらいながら勉強できる場所

船ヶ山:最近では、終身雇用が崩れてきています。私は著書で副業について「自分ビジネス」と定義しているのですが、石井さんは自分ビジネスを持つことについてどうお考えですか?

男性誌『LEON』編集長 石井 洋(いしい ひろし)/1974年生まれ。フリーランスのエディター・ライターとして多岐にわたり活躍した後、ミドルアッパー層に向けたラグジュアリー男性誌『LEON』に参画。2017年3月より同誌編集長に就任。2018年12月より、オフィシャルWebサイト『LEON.JP』編集長を兼任。モードからクラシコまで精通するファッション博愛主義者。週末は趣味のゴルフ、格闘技観戦にいそしむ45歳

石井:終身雇用が崩れている時代の備えとして、メンタル的にも経済的にも、自分ビジネスを見つけられたら、それは大きな武器だし蓄えそのものだと思います。

船ヶ山:その通りですね。その人が稼げる自分ビジネスは、その人の過去にしかありません。私のクライアントで、今までやってきたこととまったく違うことをしようとする人がいるのですが、全力で止めます。絶対に失敗するから、と(笑)。

石井:ああ、わかります。

船ヶ山:そして私はクライアントに、「会社はお金をもらいながら勉強できる場所だ」とつねに言っています。私もサラリーマンをやめる前の1〜2年は、自分ビジネスを始める準備を会社の中で仕込んでいました。新しい企画を立てて、その商品作りから販売戦略、実際に販売していくところまで、会社の仕事としてやらせてもらいました。

石井:サラリーマンは会社から給料をもらっているという部分は非常に大きいと思うのですが、船ヶ山さんが手がけた一連の仕事が成功したことによって、会社に利益が上がっているわけですよね。

船ヶ山:はい、そうです。自分が作り上げた事業が成功したことに、とても勇気をもらいました。

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