副業で儲かる人とそうでもない人の決定的な差 雑誌『LEON』も儲かる仕組みができている
石井:私は創刊時、28歳かそこらで「ラグジュアリーはよくわかりません」って頃から、ずっと『LEON』の編集をやっていて、当時40歳や50歳のリッチな人たちに向けて雑誌を作らなきゃいけなくて。そこは相当鍛えられたと思います。
船ヶ山:具体的にはどういう仕組みだったのですか?
石井:シンプルに言うと、「『LEON』に掲載された商品は売れる」という土壌を作ることです。これをあらゆる方向から徹底していました。若い子のトレンドには決して迎合しないってことは貫いていたし、「『LEON』に載ってたあの時計、欲しいから買わせてよ」って読者に言ってもらうことを本気で考えて誌面を作っていましたね。
船ヶ山:「モテるオヤジ」「ちょい不良(ワル)オヤジ」という言葉も新鮮で、刺さりましたよね。
石井:今や男性誌であっても「モテる」という言葉を使うのは普通になりましたが、当時はかなり新しかった。夜中、編集部には「ふざけるな!」などのお叱り電話がかかってきたことも(笑)。しかし、中には「よくよく考えたら、男の本音を言ってるよね、『LEON』は」って人もジワジワ増えてきて。結果「こいつら、ぶっちゃけてておもろいやん」と、関西方面から火がつき出しました(笑)。
船ヶ山:『LEON』は本当にコンセプトの雑誌なんだなってしみじみ思います。
カバーモデルのジローラモさんはギネス記録保持者に
石井:ジローラモさんは、同一人物で単一の雑誌のカバーをやっているギネス記録を持っていて、今も継続中なんです。僕も丸17年のお付き合いになりました。。
船ヶ山:それは、すごすぎますね(笑)
今、人生100年時代になってきていますよね。今までは、例えば70歳なんていうと、もうファッション雑誌なんて見ない、という感覚だったのですが、今の時代の70歳の方は若いですね。ファッション雑誌も見ていそうなおしゃれな方もたくさんいらっしゃいますよね。
石井:『LEON』の創刊時50歳だった読者が18年経った68歳の今も『LEON』のファンでいてくれるケースも多々あるんです。その息子さんから、「うちの親父が『LEON』の大ファンなんです」なんて言われることも増えてきました(笑)。これは、『LEON』はまだまだイケるなと(笑)。
船ヶ山:僕らも負けてはいられませんね(笑)。
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