“ツッコミ芸人"が圧倒的にモテる必然的理由 ビジネスも恋愛も制する「聞き出し上手」

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それがわかってからは接客の仕方が変わり、一気に営業成績が上がりました。ナンバーワンまでのぼりつめ、お店も約20年間経営していました。そうした長年のホスト経験によって、恋愛に発展させるまでのコミュニケーションにはステップがあることに気づきました。

それを言語化してみると「承認→楽しい→能力→リスペクト→好き」の順番です。私はよくその頭文字をとって、「したのりす」と呼んで伝えています。恋愛下手の人は、この順番を理解せずに飛び越えてしまっていることがほとんどです。

「楽しい」と思わせるために笑いを取りに行くこともそうですが、男性はとくにすぐ自分の「能力」を誇示したがる傾向にあります。「一流企業に勤めています」や「弁護士をしています」といったことを、初対面の女性にいきなり言いがちです。

しかし、これではただ相手が引いてしまうでしょう。相手の心を開きたかったら、まずは「承認」することが基本です。簡単に言うと、相手が話したことに対して、「そうなんだぁ」とリアクションをするだけ。とくにツッコミ芸人は、この能力に長けている人が多いです。

気をつけていただきたいのは、会話中にいきなり突っ込むことは、ただの否定とも捉えられかねません。「リアクション」という相手への関心・承認があってはじめてツッコミが相手に好印象をもたらすのです。ツッコミ芸人は、これも日常的に行っています。

私がリスペクトしている、明石家さんまさんで考えてみましょう。お笑い怪獣と呼ばれ、つねに会話の中心にいるので、ただおしゃべりなように見えます。実はよく観察してみると、自分ばかりがしゃべっているわけではありません。相手にしゃべらせて「ほぉ」「そんでぇ」とリアクションし、最後にツッコミを入れているのです。

一方、ボケのタイプの人は自分のことばかりに意識が向かってしまいがちです。言ってしまえば相手へは無関心ともいえます。確かに笑いが取れればその場は盛り上がりますが、相手への関心が希薄なため、次へはつながらないことがほとんどです。

実際、私も今まで600人以上の人を恋愛カウンセリングしてわかったモテない人の2大特徴は、「自信がないこと」と「相手への関心がないこと」です。

ツッコミとは相手に関心を持つことであり、自然と相手が主役になる話術なのです。

「二人称」を意識した会話が相手との距離を縮める

「ツッコミ」と聞くと、高度なセンスを必要とするお笑いのテクニックと思われがちですが、日常で使う際にそんなに堅苦しく考える必要はありません。とにかく相手に関心を持ち、反応する。その承認の延長にツッコミがあるのです。

それを実践するためには、会話の中で「二人称」を意識することが重要です。モテない人は一人称か三人称で話をしがちです。つまり、自分の話か、その場にいない誰かの話をしていることがほとんどなのです。それでは相手との信頼関係を構築できません。

人がなぜ人のことを好きになるかというと、自分のことをわかってくれるからです。それを目の前の相手に示すためには、「あなた」という二人称で話をすることが1番の近道です。

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