就活「セミナー・会社説明会」の評価が高い20社 首位JALだが、第一三共や村田製作所など浮上

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学生がJALを研究すれば、経営破綻した歴史を知ることになる。しかし、JALは隠そうとしていない。その姿勢が好感されているようだ。

「経営破綻の内容を包み隠さず、むしろ成長している過程を知ることができたことと、以前と社風が異なっていたこと」(文系・中堅私立大)

ANAのセミナーもJALと似た雰囲気のようだ。JALはメッセージカードをプレゼントしたようだが、ANAはクリアファイルとお茶。こういう小さなプレゼントで、たぶん学生は距離の近さや優しさを感じとっているのだろう。

「一人ひとりにクリアファイルとお茶をくれた」(文系・上位私立大)

「現役の社員の方を呼んで生の声が聞けたため」(文系・中堅私立大)

「就活生への、気遣いに感銘を受けたため」(理系・その他国公立大)

「福利厚生」をきちんと説明

セミナーランキング3位は、味の素(25ポイント)だ。食品・飲料系は就職人気ランキングの人気業種だが、今回20位以内に入ったのは味の素とキリン(10位)の2社だった。

味の素では「規模の大きさ」や「雰囲気」を挙げるコメントが多く、下記のコメントからは丁寧に説明していることがわかる。人事担当者の中には、福利厚生に強い関心を持つ学生を嫌う人もいる。

しかし、福利厚生も労働環境だから、コンプライアンス重視の姿勢を示して十分に説明する必要があるだろう。年々、学生の福利厚生への関心度は高くなっている。2020年卒の学生の応募先企業の選定理由は、「福利厚生」が、文系・理系ともに「仕事内容」「給与・待遇」に次ぐ3位となっている。

「社員の方の人柄のよさと仕事にかける情熱を感じられたから」(文系・早慶大クラス)

「入社後の福利厚生をきちんと説明してくれた」(文系・中堅私立大)

「一対一で話す時間が長かった」(理系・旧帝大クラス)

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