離婚しても、元気なママが一番 青天の霹靂離婚から、天才バカボンへ

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母親が育てたように子は育つ

いつ離婚の事実を教えるかについてですが、「仕事の関係で別々に住むようになった」と、当面は説明すると答えた人が3人。「まだ言う必要がない」が一人でした。「遅かれ早かれ教えるタイミングが来るからその時に」が4人共通です。

「忙しすぎて子供たちに説明するのを忘れていて、その必要も感じなかった」という人もいました。子供が物心ついた頃、一人が聞いてきたそうです。「いつ、なぜ離婚したの?」

「あれ?言わなかったっけ?」と説明していなかったことを思い出し、「適当にサラリと説明しただけよ。こういうことは母親が大げさにしない方がよい」ということでした。こちらの3人のお子さんたちも皆、快活で真っ直ぐに育っています。

私からですが、特にお伝えしたいことがあります。鬼子母神伝説にみるように、我が子のためなら何でもできるのが子を持った母親の本性だと思います。ところが人間とは弱いもので、理解していてもその通りにできないことがあるものです。

私の友人の娘さんで3人の子連れ離婚をした人がいます。どちらかといえばこの娘さんの方が未練を残しての、しかもこちらから意地を張って言いだした離婚だったので、娘さんの方はなかなか心の整理がつきません。私はひと言だけ、「子供たちにその父親の悪口を言わないように。子供たちをさらに不幸にするだけから」と強く言い聞かせました。

ところが子供たちに対する愛情は誰にも引けを取らないママなのに、自分の不安定な感情をすべて幼い子供たちにぶつけ、いかにママが不幸の主人公か、パパやその親戚が悪い人たちかを延々と吹き込んだのです。

素直で快活だった3人の子たちが、たちまちパパやその親戚を恨む目線になり、大人全体への不信感でいっぱいの表情になるのに、時間はかかりませんでした。

この話には後日談があり、子供たちが中学生や高校生になると母親の意に反して父親と独自に会うようになります。そこは親子ですから父親の心情も理解できるようになり、母親にはその我がままぶりを逆に指摘するようになりました。

母親が子供を素直に育てた「恩返し」のようですね。別れたとはいえ子供にとっては父親です。母親の吹き込みで父親を恨むような子供には育てない方がいいですよ。当コラム「幸運は運と縁とタイミング!」をご参照ください。

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