離婚しても、元気なママが一番 青天の霹靂離婚から、天才バカボンへ

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強い気持ちを持って、早く立ち直ることがカギ

人生がひっくり返った感じで、突然シングルで子供さんを育てることになり、途方に暮れておられる洋子さんのお気持ち、お察し申し上げます。が、途方に暮れている場合ではありませんよ。

シングルで子育てすることになって、洋子さんの場合は何が一番問題ですか?経済的な問題と精神的な問題が考えられますが、仕事人間の子供たちの父親のことですから、経済的な問題は解決できそうですか?

もし中学受験の心配が金銭的なことでしたら、過去の当コラム「子育ては案ずるより産むが易し」などで触れましたので、それらを参考になさってください。

私はこのコラムを書くにあたって、4人の「青天の霹靂離婚」経験者に改めて感想や意見を求めました。専業主婦だった人もすぐに働き始め、単純労働をしながら保母資格や看護資格を取った人、小さな食堂の経営を始めた人など、それまで気づかなかった能力の開発や発揮につなげて、外見上は生き生きと自分の人生を歩みながら、子育てに励んだ人たちです。

「父親の分まで自分が強くなり、愛情も二人分注いで育てようと思った」ということで4人は共通しています。「子供が動揺しないよう、基本的には今までの延長と考え、特に難しく考えないほうがよい。ママの元気が一番」「昔のように離婚したから肩身が狭いという考え方があるのかしら?私は全然感じなかったけれど」などの言葉が印象的でした。

4人とも「青天の霹靂離婚」でしたので、当初の精神的ショックは相当なものでしたが、その後の立ち直り方には大きな違いが見られます。

「振り返る間がないほど忙しかったから、その日から立ち直ったといえる」は想像の範囲内でしたが、「復讐心と相手の不幸を願って過ごし、それが新しいパートナーと出会うまで10年間続いた」という人には驚きました。

恨んでいる間は、相手の支配下にある状態ともいえます。縁という文字の糸偏の糸が切れたと考え、可愛い盛りの二人の子供さえかすがいにならなかった薄情な人を恨み続けることで、これ以上母子が不幸にならないでくださいね。

元気で優しく明るいママとして一日も早く立ち直ることが、これから母子3人で豊かな人生を歩むためのカギとなりそうですね。

次ページ父の文句を子供の前で言わない
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