東大に「推薦で入った人」のプレゼンが凄すぎた 「東大の教授」すら納得させる3テクニック

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次のポイントは、「質問を想定し、それを徹底的に考え抜く」というものです。

想定質問を徹底的に考え抜く

東大の推薦入試というのは、学部によってかなりシステムが違います。1つの論題についてグループディスカッションをする学部もあれば、教授と1時間以上面談して合否を判定するという学部もあります。

そんな中でひときわ面白いシステムなのが、教育学部です。教育学部では、自分の持ち込んだポスターを基に7分間プレゼンをして、8分間、ほかの受験者から質問を受け付け、その様子を教授が見て合否を判断する、というシステムを採用しているのです。

「ポスターを持ち込むことができる」というのもビックリですし、「ほかの受験者から質問を受ける」という形式もすごいですよね。

そんな教育学部の推薦入試に受かった東大生の中で多かったのは、「想定される質問を複数個持っておく」というテクニックを使っていた学生です。

持ち込めるポスターできちんと説明ができるようにするのは大前提。そのうえで、周りの学生からどういう問いが来るのか、来たときにどのように答えるのかを想定しておくのです。

「自分のプレゼンがどういう点で突っ込まれそうか?」「どこが他人に理解してもらえなそうか?」「何がいちばん伝わりにくいか?」

そういうことをあらかじめきちんと考えておくわけです。

なんてったって、プレゼンする時間よりも質問を受ける時間のほうが長いので、プレゼンをきちんと語ることだけに重きを置いている学生はバッサリ不合格になってしまうのです。多い人は、これを20個以上考え、どう聞かれても大丈夫なようにしてプレゼンに臨んでいました。

また、きちんとそうした想定質問を作ると、プレゼン自体にもいい効果が生まれると言います。

「ここが突っ込まれそうなら、きちんとこの論拠を補強しないと」「この点をわかりやすく伝えるためには、こうしたほうがいいかも」

そうやって、想定質問から逆算して自分のプレゼンをわかりやすくしたり、もっとすごい東大生だと、「この点で質問してもらいたいから、ここをぼかしてプレゼンしよう!」と、わざと自分のプレゼンに穴を作って質問を誘発させていた学生もいました。

僕もそうなのですが、プレゼンを作るときって「プレゼンをきちんと作って、語る」ということにばかり注意が行きがちで、「どんな質問が来るか?」ということに意識を向けている余裕ってなかなかないですよね。

でも、「想定される質問をあらかじめしっかり考えておく」「想定される質問を元に、プレゼンのクオリティを高める努力をする」ことで、より良いプレゼンが可能になるのです。

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