五輪後「東京の不動産価格は急落する」は幻想だ 値崩れしない「狙い目」物件はどこにあるのか
ではどんな物件を選べばいいのでしょうか。一口に東京の物件といってもワンルームタイプもあれば、ファミリータイプもあります。ワンルームタイプがよいか、ファミリータイプがよいかを考える際、大切なのは、今後の東京の人口構成がどうなるかです。
現在、東京では、約半数が単身世帯ですが、高齢化が進むにつれて配偶者と死別したり、未婚者が増えたりして、2035年になると単身世帯が半数を上回ると予測されています。ですから、不動産投資をするなら、東京のワンルーム物件が第一候補に挙がるでしょう。
上場企業が集中しているエリアで探せ
とはいえ、東京のワンルームならどこでも不動産投資してよい、というわけではありません。不動産投資の成否を左右するのは、まさに「エリア」です。賃貸需要が旺盛なエリアを選ばなければなりません。
どこを選ぶか。筆者は、上場企業が集中しているエリアが候補に挙がるのではないかと考えています。
現在、上場企業約3600社のうち、約半数が東京に本社を置いており、港区、千代田区、中央区の順で多く、次いで渋谷区、新宿区、品川区となっています。上場企業が集中しているエリアでは、人も仕事も集中しているので賃貸需要は旺盛といえるでしょう。
上場企業に勤務している会社員は収入が高く、社会的な信用度も高い傾向にあります。ワンルーム物件に投資して、オーナーとなるわけですから、入居者とのトラブルは極力避けたいもの。社会的信用が高く、毎月きちんと家賃を支払ってくれる人に貸したいと考える人は多いでしょう。
上場企業が集まるエリアの物件に投資するメリットは、そんな会社員が入居者になる可能性が高いところです。そうしたエリアの物件は、価格も高いことは否めませんが、人生100年時代を考えると、長きにわたって賃貸がつく物件を選ぶことが重要だと思います。
オリンピック後の景気を必要以上に気にして、不動産投資に二の足を踏んでいる方も少なくないと思いますが、必要以上に悲観しなくてもいいことがおわかりいただけたのではなないでしょうか。不動産投資は長期的なスタンスでの投資になります。目先の景気に踊らされることなく、長い人生を見据えて物件を選ぶことが大切です。
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