仕事の不安に効くSATE(さて?)という処方箋 ロジカルシンキングに必要な4つのスキル

拡大
縮小
ロジカルシンキング(写真:xiangtao/PIXTA)

4月に入社した新入社員の方たちも、半年が過ぎ、仕事に少しは慣れてきたところでしょうか? しかし、それと同時に「仕事をもっとうまくこなしたい! 評価されたい!」、でも「失敗したらどうしよう……」。そういった状況に戸惑ってしまう人も多いのでは。そうなると、「頭も体も動かない」「時間だけが過ぎていく」という負のスパイラルが始まってしまいます。

そこで、そんな困難な状況に負けない「強い心」を身につける方法を、拙著『仕事の不安・悩みがなくなるロジカルシンキング』の中で、シンプルに「SATE(さて?)」というキーワードにまとめてみました。その内容と、すぐにマネできる仕事への活かし方をお教えしましょう。

困った時にはSATE(さて?)

そもそも「ロジカルシンキング」とは、学校のテストのように明確な答えが待ってくれているわけではない状況を前にしても、「知らない」「習っていない」と投げ出すことなく、試行錯誤しながら前進していくための「考える技術」のことです。

「ロジカルシンキング」に関する書籍は数多く出版されていますが、理解をするのに時間がかかるものも多いようです。そこで私は、大きな問題を目の前にして行き詰まったときに思い出してほしいという思いを込めて、シンプルに4つのスキルにまとめました。

「困った時にはSATE(さて?)」と覚えてください。

S:Share 問題を他者と共有する
A:Analyze 大きな問題を小さな問題に分解する
T:Try 仮説を持って問題に挑戦する
E:Error 失敗をして、次に活かす

順序には、あまりこだわる必要がありません。今必要だなと思えたものから実行できればよいのです。

本記事では「A:Analyze 分解」について考えてみましょう。

次ページ今日から使える「分解」思考
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT