はあちゅう語る「夢を偽る副業ファーストの人」 普通の人生でも「サードドア」で幸せになれる
まず『サードドア』には、これをやったら失敗したという体験談が赤裸々に語られています。アレックスが、インタビューしたい著名人たちに執拗に迷惑なメールを送り続ける場面が何度もありますが、私自身、「意識高い系」と呼ばれる方々から、「会いたい」と連絡をいただくことも多いので、このアレックスの無礼さには「こういう人いるよなあ」といら立ちを覚えました。
私の元にも、一方的に長々と経歴や自己アピールをつづったあと、最後に、こちらにメリットを提示するわけでもなく、ただ会いたいとか、頼みごとが書いてあるメールがよく届きます。アレックスも最初はそんなメールを送ろうとしますが、彼を指導する人物が現れて「忙しい人にメールを書くときはこうするんだ」と、具体的な文面も出てきますよね。
使ってはいけない文言とか、シンプルに書くとか、読んでいてそのとおりだと思いましたし、誰かにアタック・交渉したいときに必要なことが詳しく書かれていますから、ここは読者にとって参考になる部分だと思います。
インサイドマンは必要
でも、振り返ると私もアレックスのようなことをしていた時期がありました。アタックする側だったんです。
大学在学中、卒業旅行として企業スポンサーを募って世界一周するというプロジェクトを立ち上げたのですが、最初は無視されたり、けんもほろろの連続でした。『サードドア』には「インサイドマンを探せ」という箇所がありますが、同感です。正面突破で話を聞いてくれる人なんて、まずいません。
私の場合も、いろんなツテを頼って、アタックしていったんです。すると、相談した方から「僕ではダメだけど、あの人なら」と話を聞いてくれそうな人を紹介してもらえたり、アドバイスをいただいたりできるようになりました。
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