臨床研究にMR関与、ノバルティスの重い罪

実際は製薬会社主導だった

高血圧症治療薬での不祥事に続き、大手製薬会社ノバルティス ファーマが関与した不正が、またもや明らかになった。

東京大学医学部附属病院の血液・腫瘍内科(黒川峰夫教授)と、ノバルティスの営業部門社員が結託し、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬を用いた臨床研究で不正に手を染めていたのだ。

東大病院は、製薬会社の助けを借りない「医師主導臨床研究」と銘打ち、研究に参加した患者には「(製薬会社とは関係がなく)利益相反はない」と説明していた。

ところが実際には、臨床研究の「実施計画書」や患者への説明文書、アンケート同意書など多くの文書にノバルティス社員が作成した形跡があることが、研究に参加した一部の医療施設の自主調査で明らかになった。同関係者によれば、東大病院から送られてきたワードやエクセルのプロパティ(作成者などの情報)に「Novartis」の記載があった。さらに、「臨床研究申請書」など多くの文書が、ノバルティスの医薬情報担当者(MR)から直接、医療施設宛てに電子メールで送られてきていたという。

次ページ高価な新薬に誘導
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 就職四季報プラスワン
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 「コミュ力」は鍛えられる!
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ドンキの正体<br>次代の流通王か永遠の異端児か

かつての「ヤンキーのたまり場」ドン・キホーテが破竹の攻勢をかけている。総合スーパーへの居抜き出店などで品ぞろえも客層も拡大、海外出店も加速する。一方、不動産事業や深夜営業では非常識ぶりを温存。異端児の知られざる実態を解明する。