学校に行けなかった5人が今、伝えたいこと 「明日の学校はムリかも」と思う人たちへ

悩んでもがいていたことはムダじゃない
逃げてばかりの自分はイヤで仕方なかったけど【さゆり・18歳】
お盆が終わる頃、「あぁ、もう夏休み終わっちゃうんだ」という複雑な気持ちに襲われました。中学3年生の夏のことです。
学校が始まると、また「目立つ人たち」の目を気にしながら生活する日々が始まる。矛盾だらけの部活の顧問にも会いたくない。だけど進路のためには行かなくちゃいけない。
学校へ行きながらも、さんざん体調も崩してきて、早退をして、親にも迷惑をかけてきた。私は何をしているんだろうって思ってました。
そもそもどうしてこんな気持ちで自分は生きているのか。ささいなことで悩んでばかりの人生なら死んでやり直したい。そんなことを悩んでいたら、あっというまに夏休みが終わりました。
重い足取りで学校へ向かう途中、キラキラとした笑顔で友達との再会を喜ぶ同級生たちを見るのは、すごくつらかったです。
自分の存在価値がわからなくなりました。ずーっと逃げてばかりの自分がイヤでしかたなかったです。人生でいちばん苦しかったのがこのときです。