では9月中に買うべきものは何か。上記のeコマース問題はひとまず置くとして、9月中に買うべきものを端的に言うと、
「セールや値引きがめったにない、しかも高額なモノ」
ということになる。
例えば正規取扱店の高級ブランド品や時計、高級家具や骨とう品、大手貴金属業者(田中貴金属や三菱マテリアル等)が販売するゴールドなどの資産価値があるもの。そこまで高額でなくても、メーカーやブランドがポリシーとして値引きをしない商品。さらには商品というと語弊はあるが、ペットもそうかもしれない。
高額ではないが、値引きされにくいものとしては市販の医薬品もそうだろう。常備薬を見直して、定期的に飲んでいるものは多めに買っておく方法もある。
家電については2つの考え方がある。1つは、新製品が投入されれば、型落ち商品は必ず値下がりするし、先述したネットショップでの購入が5%値引きの対象になる可能性も高いので、慌てることはない、という考え。
もう1つが、スマホ決済サービス事業者が9月までガンガン行っている高還元キャンペーンに乗る方法だ。
主だったスマホ決済サービスがすべて使えるビックカメラでは、事業者が入れ替わりで10%還元も当たり前のキャンペーンが行われていた。スマホ決済業者としては10月以降も自社サービスを使ってもらうために、直前の9月まで大盤振る舞いをして新規客を集めているのだろう。
さらにビックカメラをはじめとする家電量販店グループはポイント還元事業の対象企業ではないので、どうせ買ってもらうなら早いほうがいい。ならばキャンペーン実施のタイミングを狙ってオトクに、しかも消費税率8%のうちに購入したほうが賢いという考えだ。ただし、各キャンペーンには上限金額があるので、そこは計算が必要となるが。
すでに値上げが決定しているものは9月中に
情け容赦なく、消費税が10%になるタイミングで値上げが決まっているものもある。
1つは鉄道運賃。とくに定期代は引き上げの方向だ。ただし、経過措置として9月中に購入しておけば10月以降も旧料金のままで利用できる。定期代が会社支給のビジネスパーソンは無関係かも知れないが、学生の通学定期も上がるので親は注意しておこう。
この経過措置には、10月以降に利用するレジャー施設の入場券やスポーツ観戦・映画・演劇のチケットを9月中に買った場合も含まれるが、料金自体がすでに消費税増税を見込んで上がっていると意味がないので注意。
また郵便料金も上がることが決定している。切手だけでなくゆうパック料金も改訂されるので、送るべき荷物がある人は9月中に送ってしまったほうがいい。
これまで先延ばしにしていた金のかかる用事を思い出し、なるべく済ませておくべきだ。筆者も今度こそ電池が持たなくなったスマホの機種変更をしなくてはと考えている。
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