「老後の心配どころじゃない」カツカツな懐事情 「子どもに奨学金決断」「水商売を検討」

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「年金は100年安心と言っていたじゃん! 腹立つ。もちろん、金融庁の報告書が出る前から年金だけでの老後生活は難しいとは思っていましたが、2000万円不足という具体的な数字を出すなら、まずはその対策をしてほしいです。とりあえず議員年金を減らすことから始めてください」

「2000万円必要という計算結果が出たなら、それを国民に責任をもって伝えるべき。受け取らないとか言って、訳のわからない不安だけをあおる政府に本当に憤りしか感じない。当たり前なことを当たり前にできる人に政治家になってもらいたいです」

NISA、iDeCo、株主優待などで対策する人も

ただし、悲嘆にくれるばかりでなく、年金だけでは足りないことは理解し、しっかり対策している人ももちろんいる。

「NISAとiDeCoを利用し、毎月一定金額を積み立てて運用しています。NISAとiDeCoでそれぞれ毎月2万円を積み立てています。30年運用することを考えており、運用成績を除いて考えても、30年で1440万円貯まります。運用成績を加えて3000万円程度になると想定しており、老後資金は着実に形成していけそうです」

「国に怒ってばかりじゃなく、自分で対策することも必要じゃないかな。例えば家の近くにイオンがあって、イオンばかり使うという人は株を買って優待を受けるのもいいかも。100株だけの株主でも、半年ごとに利用額の3%のキャッシュバックが受けられてオススメ。そういうところからでもコツコツ始めるとかなり違ってくると思う」

公的年金はもらえる時期、額が政治決定や時代の状況によって変わる可能性があるという一面があり、投資商品ととらえると不安このうえないことに気づく(死ぬまでもらえることや、障害年金の存在などを考えると払っていたほうがいいという声も多数あるし、市販の投資商品だって運用によって成果が変わるものが多数だが)。そんなことに気づいたのかはわからないが、こんな印象的なコメントを最後にご紹介。

「当方新卒以降、ずっと非正規雇用の身。現在30代ですが老後と言われる年齢までに2000万円という貯金額は、宝くじにでも当たらないと無理ゲーです。で、年金っていつもらえるの? 65? 70? 今からでも解約できませんか〜」

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