苦節23年、日立がついにトンネルを抜けた!

1990年度以来の最高営業益を達成

1月8日の社長交代会見。川村会長(左)、中西社長(右)体制の最後の年に、最高営業益を更新した(撮影:今井康一)

日立製作所は2月4日、2014年3月期第3四半期決算発表と同時に、通期営業利益を従来予想の5000億円から5100億円へと上方修正した。この5100億円という数字は1991年3月期の営業利益5064億円を上回る数字。「なかなか過去に更新できなかったが、今年度で1990年度以来、23年ぶりに最高営業益を更新することで進めて参ります」と、中村豊明副社長(CFO)は決算説明会でコメントした。

1990年当時の為替は1ドル140円という水準。半導体DRAMとメインフレーム(大型汎用機)が大きく稼いだ年である。当時、日立の海外売上高比率はわずか24%だった。「当時は典型的なハード輸出モデルだったが、今は海外でサービスやシステムなどで収益を上げられるようになった」(中村副社長)。今期の海外比率は45%の見通しで、15年度には50%超を目標に掲げている。

一時期は崖っぷちに

最高益更新への道のりは長かった。90年をピークに、日立は失われた20年を送ることになる。08年度には製造業で過去最悪となる7873億円の最終赤字に転落。自己資本比率は11.2%まで落ちこみ、倒産寸前といわれるまでの状況に追い詰められた。しかしその後、増資や大胆な事業構造改革で復活を遂げ、今や電機の勝ち組の筆頭にまであげられるまでになった。説明会で中村副社長は、「赤字から脱却し、ようやく成長戦略を目指し始めた。初年度にあたる今期で過去最高を越えて、14年度、15年度も同様に進めていく」と意気込んでみせた。

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