蓮田と佐野、夏に注目集めた「東北道SA」の明暗 リニューアルオープンの一方、突然の休業

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また、蓮田SAは首都圏直下地震が起きた際の防災拠点としても明確に位置づけられており、救援車両の駐車スペースや各種防災関連の備品の倉庫の充実、井戸水の確保、ヘリポートの設置といったさまざまな機能が備えられた。

ここがフル稼働するような災害は願い下げだが、東日本大震災で東北道が被災地への物資や支援の人材を送る重要なパイプとなったことを思い起こせば、高速道路が災害時には「命の動脈」としての機能を担うのは当然ともいえる。こうしたことも含め、利用者にとっては大幅にスペースもサービスもグレードアップした新生蓮田SAの開業は、喜ばしいニュースであった。

前代未聞!SAのレストランや売店の閉鎖

この蓮田SAから羽生PAをはさんで、東北寄りのサービスエリアである佐野SAが8月に入ってしばらくしてニュースに大きく登場するようになった。

お盆の帰省・行楽シーズンの真っただ中の8月14日から丸2日間、上り線のレストランや売店が突然休業となったためである。高速道路の売店やレストランは原則として定休日はなく、お正月も大型連休も通常と変わらず営業しているのが当たり前だと捉えている私たちにとって、立ち寄ってみたら深夜早朝でないにもかかわらず、レストランも売店も閉鎖されているという光景はまずお目にかかることがない。

立ち寄ったサービスエリアの売店や食事コーナーが閉まっているという事態を実際に体験された利用者にとっては、ショッキングな光景だったことが容易に想像できる。

これは、サービスエリアの運営を委託されている業者にトラブルが発生したことで、労使の対立に発展。従業員が改善を求めて業務を行うのを拒否したことにより、営業がストップしたもので、店にとっては書き入れ時のお盆のさなかだったこともあってメディアでも大きく取り上げられた。

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