来場者の多かった「注目の展覧会」上半期TOP10 2019年前半は「フェルメール展」が強かった
2位は同じく回顧展である「ムンク展―共鳴する魂の叫び」(東京都美術館、2018年10月27日~1月20日)の66万9846人。1日あたりの入場者数ではフェルメール展を大きく上回る8931人だ。
100パーセントムンクの作品で構成された同展では、オスロ市立ムンク美術館が所蔵するムンク作品の油彩《自画像》(1882)、《絶望》(1893-94)、《星月夜》(1922-24)などを含む、約100点(うち油彩は約60点)の作品を一堂に紹介。なかでも今回が初来日となったオスロ市立ムンク美術館所蔵のテンペラ・油彩画の《叫び》(1910?)が大きな呼び水となったことは間違いないだろう。加えて、他館への巡回がなかったこともこの数字に結びついた要因のひとつと考えられる。
現代美術も健闘
このほか、現代美術では「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、2月9日~5月26日)が38万4814人(六本木ヒルズ展望台 東京シティビューとの共通チケット)となったほか、東京都写真美術館を中心に開催された「第11回恵比寿映像祭」が総入場者数では10位圏外であるものの、入場無料( 定員制プログラムは有料)も手伝ってか、1日あたりでは4282人(連携プログラムを含む。入場者数は6万4223人)という数字を記録した。