あおぞら銀「メガでも地銀でもない」戦略のわけ ネット銀設立、地銀支援や不良債権ビジネスも
メガバンクでも、地方銀行でもない
――銀行業界は大きな変革期を迎えています。
銀行業界が1つの曲がり角にあるのは間違いない。グローバルに見て金融緩和が長期化している。7月31日にはアメリカが利下げに踏み切った。世界的に景気がスローダウンすると、金融緩和を続けざるをえない。
さらに日本固有の問題として、マーケットの縮小がある。人口が減り、高齢化によって生産人口も減少していく。金融機関が対象する市場も縮小していかざるをえない。
一方で、テクノロジーが進化し、銀行ビジネスは根本から変化を求められている。だが、どういうふうに変化すればいいかという解答はなく、模索中というのが日本の金融機関が置かれている状況だ。収益環境は厳しいのに、コストをかけて先行投資をしなければいけない。この1年間に見られた変化は、われわれの悩ましさの表れだ。
あおぞら銀行はメガバンクでもないし、地方銀行でもない。規模の強みもなければ、地元での強みもない。中途半端な状況にある銀行だが、その分、機動力がある。メイン先との歴史的なしがらみも少なく、新分野に入っていける。その強みを生かしていく。
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