ひろゆきが語る「1%の抜け道に気づく成功者」 才能や頭の良さなしでも勝てる「サードドア」

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アレックスは、人生には3つのドアがあると語っていますよね。ファーストドアは、多くの人が並ぶ正面入り口。セカンドドアは、VIP用入り口。そして自分だけに見つけられる抜け道=サードドア。僕もアレックスと同じで、正攻法、つまりファーストドアに並ぶのではなく、必ず抜け道があるはずだと思うタイプです。

例えば、起業して営業するにも、大企業にいきなり「仕事ください」とお願いに行ったところで、電通や博報堂のようなブランドがあればまだしも、何もない人間が「きのう広告代理店を立ち上げた22歳です」なんて自己紹介してもまず会ってもらえないですよ。そうすると、正攻法でない抜け道を探さなければ、成功の確率は上がらない。

岩波書店が以前、縁故採用しかしないと報道されて問題になったことがありましたけど、僕、あれは正しいと思っています。ああ言われたら、岩波書店に就職したいっていう人は、何とかして縁故を作ろうとしますよね。

知り合い経由で岩波書店の社員を探すとか、岩波書店の入り口を張って「こういう者です、縁故になってください!」と言い続けるとか。

このぐらいのことは誰でも思いつきますよね。でも、思いつくだけでみんなやらないんです。そこで「こうすれば突破できる」と方法を考えて実際に行動するエネルギーがある人というのは、営業になっても編集になってもやっていけますよ。

だから、エントリーの段階でそのハードルを超えてこられる人かどうかを見るというのは、僕、すごく賢いなと思ったんです。大バッシングされてやめたみたいですけどね。

凡人と成功者の違いは、動いてみること

――ひろゆきさんがビジネスの道に入ったときには、どんなサードドアを開けられたのでしょう?

ひろゆき/元2ちゃんねる管理人。本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に(写真:吉濱篤志)

例えば、「2ちゃんねる」と「ニコニコ動画」の頃は、ユーザーの間で誹謗中傷や名誉棄損の問題が出てきたとき、加害者に直接文句を言うのでなく、その加害者が利用しているプロバイダーに文句を言うということをやりましたね。

普通は、被害者がプロバイダーに対して発信者開示請求をして、当事者同士で争ってもらうことになる。でも僕は、「こんな誹謗中傷をするお客さんがお宅のプロバイダーを利用していますが、放置するつもりですか? 対処しないなら、お宅からはうちのサイトを使えないようにします」というルールを作ったんです。

そしたら、プロバイダー側が自主的に対応してくれるようになりました。これはほかのサイトがやっていなかったことで、問題の解決にかなり効果的でしたね。こういう細かいことはたくさんあるんですけど、勇気を出してやってみた、というほどのことでもないんですよ。

みんなやらないのはなんでだろう。やってみたら何が起こるんだろう。そう思ってやってみたら、大したデメリットはなかった、というような感じです。やったことのないことをして失敗したり恥をかいたりするのは、大したことじゃないですよね。僕はとりあえずやってみちゃう派なんですよ。

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