ひろゆきが語る「1%の抜け道に気づく成功者」 才能や頭の良さなしでも勝てる「サードドア」

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――『サードドア』ではインサイドマンの存在もポイントになっていますが、ひろゆきさんもそのようなコネクションは重要だと思いますか?

僕は人付き合いが苦手なので、インサイドマンはいないですね。日本の場合、コネクションでうまくいった人というのは、だいたいみんなすごく忙しくて大変なんですよ。誘われたら飲み会に行ってお礼を言わなきゃいけないとか、紹介されたあの人に会わなきゃいけないとか、スケジュールがぎっしり詰まっている。

僕にはそういうのがないので、自分の好きなことをいつでもできる自由な時間があるんです。海外に住みたいと思えばすぐそうできる。でも世の中の成功した人は、あまりそういう自由がありませんよね。

自分だけのカードを使うという話ともつながりますが、世間的には、僕は変わり者だと思われている。だから、「お金を持っている成功者に近づきたい」とふわっと考えているような一般的な人は、あまり近寄ってこないんです。

超有名企業だと、社員を募集するとすごい数の応募が来ますよね。「有名」だから。でもほとんど使えないだろうし、優秀な人をその中から見つけ出すのはすごく難しい。逆に、そういう価値を持たない会社に入りたいと言ってくる人は、その会社に何かを感じていて、自分でなんとかしようと考えているケースが多いわけです。

それと同じで、僕も社会的評価がそんなに高くないので、近づいてくる人もクセのある、行動力の高い人が多いんですよ。だから、何かやろうとするときも、すぐに役に立つ人が見つかって、すぐに動ける。これってラクなんですよね、僕の言葉で言うと。

「成功の〇カ条」なんてウソだと思えるか

若い人は、ビジネス書の中に「成功の〇カ条」みたいなものを欲しがるかもしれませんけど、この本は逆ですよね。「成功の〇カ条」こそみんなが並ぶファーストドアそのもので、そこじゃない道がありますよねと言っている。

「成功の〇カ条」をやれば必ず成功するなんてウソじゃん、そんな簡単ならみんな成功してるよ、と。そんなふうに考えられるようになるのが、サードドア的視点を持つことだと思います。

日本も、1960~70年代は経済成長していましたから、みんなが進む道を行けばよかった。有名大学を出て、大銀行とか一流企業に入って、これで一生安泰だと。でも今は銀行もリストラ、人気の生命保険会社もAIに仕事をとられてリストラですよ。

絶対安全、幸せだと思っていた道が、もう危険だらけになっている。これからは、みんなが群がって進むファーストドアこそが危険で、そこを行くとみんなと同じように落ちていく。だからセカンドドア、サードドアを探したほうがいいんですよ。

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