「東大生の記憶術」は意外と簡単にマネできる 「多くのことをすぐ覚える」たった1つの方法
逆にそうでないと、個別に100人、200人以上の顔を覚えていくことになり、非常に大変な作業になってしまいます。大元になる「男性の顔」と、AくんBくんの個別の特徴さえ覚えておけば、少ない情報量で対応できるというわけです。
このプロセスで重要なのは、人間は「大元のイメージ」と「個別の特徴」を覚えることで、たくさんの記憶をすることが可能になるということです。
一つひとつ独立した知識を覚えるのではなく、「大元のイメージ」をしっかり覚え、それと関連付けていろんな知識を覚えていくほうが暗記しやすい……。先程、「19世紀がどういう時代なのか」をしっかり理解したうえで「ペリー来航」をその中に位置づけていくという記憶法をご紹介しましたが、まさにそれと同じプロセスで、人間は多くのものを暗記しているのです。
「物事のつながり」を考える習慣が記憶力を高める
以上の東大生の暗記テクニックを踏まえて、たくさんのことを暗記するときには以下の2つが有効だと考えられます。
・「物事のつながり」を意識すること
まずは「流れ」を理解しましょう。例えば本の内容を覚えなければならない場合、「はじめに」と「おわりに」をしっかり読んで「この本は、どういうことを語っている本なのか」をしっかり把握することで、「大元のイメージ」をつかむのです。
「はじめに」と「おわりに」は、本全体の要約的な内容が書いてあることが多いですから、その部分を読むことで「何が言いたい本なのか」がわかることがあります。
また、何らかの学問を理解したいときには、まずは「その学問がどういう学問なのか」というマクロな視点で物事を把握します。そうやって大枠の流れを理解したうえで、ミクロな部分部分を、マクロな流れの中に当てはめていくのです。
そして、その流れを意識しつつ、「つながり」を探していきます。
以前「東大生の『ノートのとり方』が本質的で凄すぎた」でもご紹介したのですが、「→」を使って関連付けられる事項を結んでいくことで、いろいろなことをいっぺんに覚えることができるようになります。
つながりがある部分はどこか、考えてみる。つなげられない事項があった場合には、つなげられることがないかを探してみる。
そうすることで、暗記は「点」ではなく「面」になります。事項を一つひとつ覚えるのではなく、1つの事項からほかとつながっている状態になっていくのです。
いかがでしょうか? 記憶力ではなく、この2つのテクニックで「つながり」を探す力を鍛えれば、多くのことを暗記できるはずです。みなさんぜひ実践してみてください!
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