日経平均株価は3日ぶり反発、関心はFOMCへ ファナックが反発、半導体関連株も順調

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 7月30日、東京株式市場で日経平均株価は3日ぶり反発。為替の円安基調が支援材料となり朝方から買いが先行した。写真は東京証券取引所で2015年8月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は3日ぶり反発。為替の円安基調が支援材料となり朝方から買いが先行した。ファナック<6954.T>など指数への寄与度の高い景気敏感株も買われ、上げ幅を一時150円超に拡大した。ランチタイム中、日銀が金融政策の現状維持を発表すると、ドル/円がやや円高に反応。日経平均先物も連れて上げ幅を縮小し、後場の現物指数の重しとなった。ただ、基本的にあすの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい向きが多く、プラス圏は維持された。

前日の米国株市場では、ダウが小幅高で取引を終了。為替が1ドル108円後半と前日から円安方向に振れていたこともあり、東京市場は上昇して始まった。その後、米株指数先物や上海株の堅調推移も投資家心理を支えた。

日銀金融政策決定会合は金融政策の現状維持がコンセンサスだったが、外為市場の一部にフォワードガイダンス修正に対する期待感があったという。株式市場では材料としての期待は大きくなかったものの、為替がやや円高方向に振れ、前場に上昇していた日経先物が上げ幅を縮小した。

市場からは「今週はイベントが目白押しで、ひとつ通過しただけにすぎない。サプライズ感がまったく無かっただけに、FOMCなど今後控える材料を見極めようとするムードになっている」(SBI証券の投資調査部長、鈴木英之氏)との声が出ていた。

TOPIXは3日ぶり反発。東証33業種では、電気・ガス、電気機器、倉庫・運輸関連などが値上がり率上位に入った。半面、その他金融、情報・通信、パルプ・紙などが軟調だった。

個別銘柄では、ファナックが反発し一時4%を超える上昇となった。29日に2020年3月期の連結業績予想を下方修正したが、数字は保守的すぎるとの見方が出て、あく抜け感による買いが入った。東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、SCREENホールディングス<7735.T>など半導体関連やTDK<6762.T>など電子部品関連も堅調だった。

市場からは「米国ではハイテク関連の決算が予想に対して上振れるところが多い。出遅れが目立つ日本株の中で、景気敏感系に対する買いが入りやすい」(みずほ証券の投資情報部部長、倉持靖彦氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がりが1527銘柄に対し、値下がりが533銘柄、変わらずが88銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21709.31+92.51

寄り付き    21681.82

安値/高値   21665.86─21792.98

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1575.58 +7.01

寄り付き    1572.69

安値/高値   1570.44─1579.16

 

東証出来高(万株) 114041

東証売買代金(億円) 20850.35

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