「あなたの番です」がこんなにも支持集める理由

日テレ日曜22時枠、視聴者の関心誘う仕掛け

ジワジワと視聴率を伸ばす異色ドラマの魅力とは?(東洋経済オンライン編集部撮影)

ミステリードラマ「あなたの番です」(日本テレビ 日曜夜22時半〜)の視聴率がぐんぐん上昇し、7月14日放送の13回で2ケタ台に乗った。

初回は8%台、以後、6%台をうろうろしていて、決して高視聴率とはいえなかったものの、SNSでは盛り上がる、いわゆる“視聴熱”が高く、それが回を増すごとに波及して視聴率にも反映したといえるだろう。

企画・原案が秋元康だけに、「あなたの番です」を1話からずっと続けて見ていると、なかなかに戦略的で、病みつきになる仕掛けが満載、徐々に口コミで盛り上がり跳ねた理由もナットクできる。ここでは、その人気の要因を3つに分けて解説する。

名前を書かれた人が次々殺されるドラマ

「あなたの番です」は、年の差婚の新婚夫婦(原田知世、田中圭)が新居として購入したマンションで起こる連続殺人事件の物語。マンションにありがちなご近所トラブルのガス抜きとして、死んでほしいと思う人の名前を紙片に書き込む「交換殺人ゲーム」が住民会で行われたことによって、名前を書かれた人が次々殺され始める。

ここで重要なのは「交換殺人ゲーム」であるということ。殺したい人を殺したい当人が殺すのではなく、殺したい人を書いた紙を交換して偶然当たった人を殺すというルールによって、犯人と動機を特定できなくしているのだ。

当初は冗談企画と誰もが思っていたところ(そりゃあそうだ)、実際に殺人が行われ始め、マンション中が慄然(りつぜん)となる。原田と田中演じる年の差夫婦はミステリー好きで、この謎を解こうとするが、10話で原田演じる妻が殺されてしまうという衝撃的な出来事が起こり第1章終了。ほのぼのラブラブ年の差夫婦が事件に巻き込まれながら謎を解く話かと思って見ていたら違った、という大逆転が前半のピークである。

11話以降は第2章として「あなたの番です 反撃編」となり、田中演じる夫が失意の中、最愛の妻の死の謎の解明と復讐に動き出す。第1章から2章への転換期に視聴率がぐっと上がった。

次ページ【「あなたの番です」の人気のひみつは大きくまとめて3点】
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