がん診療「実績データ」マップで見る病院選び 疾患、手術有無から診療件数・入院日数を比較

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第二の理由は、がん拠点病院の中でも診療件数や在院日数には幅があること。先ほどの例で挙げた「肺がん・手術あり」のケースで検索すると、厚生労働省の指定した病院でも診療件数は10件未満(岡崎市民病院など59カ所)から684件(国立がん研究センター中央病院)、在院日数も6.6日(岡山赤十字病院)から32.4日(松江市立病院)と幅広い。

厚生労働省の指定した病院でも診療件数や在院日数は幅広い(スクリーンショットを一部加工)

がん拠点病院指定はないが診療件数が多いケースも

全体的には、厚生労働省や都道府県の指定したがん拠点病院のほうが診療件数が多くなる傾向にあるが、一方で指定がなくても診療件数が多い病院も存在する。例えば北海道の札幌南三条病院は厚生労働省・都道府県のいずれの指定も受けていないが、「肺がん・手術あり」の条件では316件と全国で10番目に診療件数が多い。

もちろん、診療件数が多い/在院日数が短いことと医療の質はイコールではない。病院によって受け入れている患者の傾向も異なり、単純比較は難しい。今回の診療実績データを参考としつつ、専門医の存在や医療設備など幅広い観点から病院を選ぶことが重要だ。

荻原 和樹
おぎわら かずき / Kazuki Ogiwara

2010年筑波大学卒。共著に『プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術』(技術評論社)。

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