「100万人を投獄」ウイグル人権問題の深刻度

元収容者が証言する強制収容の恐るべき実態

新疆ウイグル自治区でのウイグル人弾圧に、宗教の自由をめぐってアメリカ政府は中国を批判している(写真:ロイター/アフロ)

「アメリカのペンス副大統領やポンペオ国務長官はまるでカルトと同類だ。こうした人々にとって、宗教の自由とは他国をデマで中傷し、民族間の親睦を破壊して内政干渉するための道具にすぎない」

中国外交部の耿爽(こう・そう)報道官は7月19日の記者会見で、アメリカ政府要人の発言に猛反発した。ペンス氏とポンペオ氏は、その前日にワシントンで開かれた国際会議で宗教の自由をめぐって中国を批判していた。

ウイグル人100万人が投獄されている

ペンス氏は中国のチベット自治区と新疆ウイグル自治区での宗教弾圧を非難し、後者については「ウイグル人をはじめ、100万人以上のムスリムが投獄されており、強制収容所で絶え間なく洗脳が行われている」とコメントした。

新疆ウイグル自治区の人口は2500万人で、そのうちウイグル人は1000万人余りとされている。その1割に相当する「100万人の投獄」が事実なら、異常事態といっていい。ポンペオ氏は中国のウイグル人弾圧を「今世紀の汚点」と断じた。

少数民族のウイグル人にはイスラム教徒が多く、中国の多数派である漢民族とは生活習慣が大きく異なる。10年前の2009年7月には区都のウルムチで両者が激しく衝突し、多くの死傷者を出す「ウルムチ騒乱」が発生した。その後、もともと進められてきた同化政策が加速している。その大義名分は「テロリズム、分離主義、宗教的過激主義」への対策だった。

ペンス氏らの主張に対し、耿爽氏は「中国の人民は法により信仰の自由を享受している。同時に中国は宗教の名を借りた犯罪行為を絶対に許さないし、どんな国家や勢力が宗教の自由を名目にして内政干渉することにも反対する」と反論。

さらに、耿爽氏は強制収容所ではなく「職業技能教育訓練センター」だという中国政府の見解に沿って、「新疆のすべての民族の生存権、発展権を保障するために取られた効果的な方策だ。われわれは、アメリカがまるで根拠のない、事実からかけ離れ、常軌を逸した虚偽の発言をやめることを望んでいる」と主張した。

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