吉本社長の「的外れ」会見が与えた強烈な不信感 松本人志の尽力も、加藤浩次の叫びも届かず

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「『反社会勢力のエステサロンは、もともと吉本興業のスポンサーだった』という声があるが?」という質問には、「吉本はイベント会社の依頼を受けてタレントを派遣し、そのイベントのスポンサーの1つが特殊詐欺集団のフロント企業でした」。

「『岡本社長が芸人を恫喝していた』という指摘も出ているが?」という質問には、「『どこを指すか』というのはありますけど、若いころは怒ったりとかはありました」「今は部屋で、1人でいるので(恫喝するようなことは)ないと思います」

毎年大晦日恒例の「笑ってはいけない24時」シリーズでお馴染みの藤原寛副社長が説明する場面も(撮影:大澤 誠)

また、「『会社としては“静観です”』と言ったのか?」という質問には、藤原寛副社長が「“静観”という言葉を使ったかどうか覚えていません」。

「『在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫』という発言の意味は?」という質問には、小林弁護士が「亮さんから『会見を生中継したい』という話がありました。それに対して、『吉本は京阪各局が株主様でいらっしゃるので、生中継するにしても、どういった時間帯にするのか配慮しなければいけないんです』と弁護士に話しました」「(吉本興業がメディアをコントロールすることは)物理的に不可能です」。

岡本社長の進退を問う声が繰り返し飛び交った

けっきょく大半の疑惑を認めないまま会見は終了。しかし、どの回答も見ている人を納得させるものではありませんでした。そのため、記者たちから岡本社長の進退を問う声が繰り返し飛び交ったのです。

こうした声に岡本社長は、「『環境を変えることに全力を尽くすことで責任を果たしていければ』と思っております」「『お金を下げた(報酬を下げる)からそれで(おしまい)』というつもりはまったくありません。自分自身がしっかり変わっていくことで、みなさま方にきっちりご評価いただければ」と退任の意思がないことを表明。さらに、「『笑いを作られる方を愛している』というところにおいては人一倍思っています」と胸を張りました。

ただ、やはりと言うべきか、ここでも一部の記者から失笑が漏れていたのです。

次ページ松本人志、加藤浩次の思いは届いていたのか?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事