韓国で最もググられた検索語からみる「関心事」 2019年上半期人気ワードはあの海外キャラ
6月27日、検索サービスでおなじみのグーグルが韓国国内での2019年上半期の人気検索ワードを発表した。これは、今年1月1日から6月12日までの韓国グーグル内での検索を集計したもので、PCとモバイルからの検索数を元にしている。
堂々の1位になったのは「タノス」だ。タノスと言われても、日本人にはピンとこないかもしれない。実はこれ、マーベルコミックに登場するキャラクターで英語では「Thanos」と表記する。日本語では「サノス」と訳されているが、韓国では「타노스」と書いて「タノス」と発音する。
韓国ではアベンジャーズ・シリーズの人気が高く、シリーズ2作目の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、韓国でのロケも行われ、ソウルの主要道路を封鎖するなど国をあげて撮影に協力したほどだ。今年世界で公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』も観客動員1392万人と大ヒットを記録している。
では、なぜほかのキャラクターではなくサノスのみが1位になったのか? それは、今回のアベンジャーズの公開に合わせてグーグルが行った仕掛けにある。「サノス」という単語をグーグルで検索すると、通常のようにサノスに関する情報が画面に現れるが、それと同時に右側にサノスの"金のグローブ"が現れる。これをクリックするとグローブが指をパチンと鳴らし、画面の半分の情報がきれいに消滅していくのだ。
この"金のグローブ"は、今回の映画の鍵になるアイテムで、6つの石をはめ込んだ後で指を鳴らすと宇宙の人口を半分にできるというパワーがある。そのため画面も半分が消えていく、というわけだ。アベンジャーズファンたちの間でこのユニークな仕掛け見たさに検索数が増えていった。もちろん、日本のグーグルでも同じように画面消滅効果を楽しめる。7月11日現在もまだこの効果は有効なので、気になる方はぜひグーグルで「サノス」を検索してみてほしい。
また、注目すべき点は、総合検索10位に『アベンジャーズ/エンドゲーム』が入っていることだ。洋画では唯一の総合トップテン入りである。ここでも韓国でのアベンジャーズ人気がうかがえる。