九州初リッツ・カールトン福岡が大注目の理由

ホテル・オフィスが慢性的に不足する福岡市

福岡市は、脆弱だったビジネス・観光などの機能を一層強化し、アジアのゲートシティとして成長を図ろうとしている(写真:tommy/PIXTA)

福岡城址(福岡市中央区)の一画に飛鳥・奈良・平安時代の約400年間にわたる外交施設「鴻臚館(こうろかん)」の遺構がある。前身の筑紫館(つくしのむろつみ)を含め、中国や朝鮮半島の国々の使節を接待・宿泊させた迎賓館、そして遣唐使などが旅支度を整えるわが国の対外公館としての役割を担っていたという。

現在、そこには「鴻臚館跡展示館」が設けられており、遺構の出土状態と復元建物、中国大陸や朝鮮半島、さらには遠く西アジアやイスラム世界からもたらされた出土遺物が展示され、当時の人々の暮らしぶりも確認できる。

古代日本最大の国際交流の拠点だった

福岡市の文化財に関するホームページによると、11世紀後半まで「古代日本最大の国際交流の拠点であった」とされている。この鴻臚館跡を訪れると福岡市が遠い昔、海外への玄関口であったことがわかる。

「鴻臚館跡展示館」の内部の様子(筆者撮影)

「福岡城むかし探訪館」(鴻臚館跡展示館と同様、入場無料)という施設もすぐ近くにある。大濠公園にも隣接するエリアでもあり、散策するのにぴったり。福岡市を訪れた際には、足を運んでみてはいかがだろうか。

さて、福岡市では今、中心部の天神地区で都市再開発プロジェクト「天神ビッグバン」が進行中である。これは天神交差点から半径約500mの範囲で、航空法の高さ制限をエリア単位で特例承認などを行い、2024年までに民間ビル30棟を建て替える計画である。

プロジェクトの完成により、天神地区の活性化はもとより、国内外からのビジネスや観光客の誘致などを強化し、福岡市の魅力、競争力を高め、アジアのゲートシティとして成長を促す狙いがある。

次ページ天神ビッグバンの経済効果は?
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