子どもの貧困 日本の不公平を考える 阿部彩著
ОECD(経済協力開発機構)の報告では、日本の相対的貧困率はアメリカに次いで第2位。それは当然、大人の所得に依存している子どもたちにも及んでくる。
経済的な理由で教育機会が制限され、より上の学校に進学できなければ、恵まれた職にも就けず、その結果、低所得となり、低水準の生活から抜け出せなくなる。この負のスパイラルから脱するためにはどうしたらいいのか。
国立社会保障・人口問題研究所の研究者である著者は、「すべての子どもが享受すべき最低限の生活と教育を社会が保障するべきである」という立場から、さまざまな政策を訴える。そこから浮かび上がるのは、日本の社会保障制度の劣化の著しさでもある。
岩波新書 819円
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