「60歳の定年Hanako」が失う「3つの大切なもの」 「職場を去る」ときまでに気をつけておくこと

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一方、できれば自分の長年の経験を生かして働きたいという方は、「経験を通じて獲得したスキル」について、職場以外の人にぜひ話してみてください。言語化することはまず頭の整理になります。そして、自分の持つ「仕事価値」を伝えようとすると、自分の仕事や経験の中で現在の組織を離れても役に立つのは何か、さらにお金を払ってでも必要とされそうなスキルについても考えることになるでしょう。

そうすると、それに関する情報のアンテナが高くなり、例えば業界の最新動向や将来性、高いニーズがあるスキルなどについての情報も入ってくるようになります。

とはいえ、自分とは異なる業界や専門分野の人に伝えるというのはなかなか難しいことです。したがって、同じ専門分野やその周辺の業界関係者のほうが、現在の職場の仲間同様、あなたのこれまでの経験や専門性の価値を認めてくれやすい人達のはずです。そういう人たちは、あなたにとって仕事の声をかけてくれる大切なエージェント予備軍と考えておいてください。

在職中から、専門分野でのスキルアップに励んでおく

大きな組織から独立し、順調に仕事をしている人たちを見ていると、一般的なキャリアプログラムに参加するのではなく、自分が専門としているニッチな分野の研修やスキルアップの場に出かけていく人が多いようです。その理由は、一般論ではなく、その分野で独立した先輩からより具体的な経験談を聞くほうが、情報交換できる新たなネットワークをつくったりしながら、一歩一歩仕事という形につなげていくことができるからです。

女性は、いざ新しい環境、アウェイな環境に放り込まれれば、それに耐え、生き抜く強さは男性よりも強いように思います。会社組織を離れても世の中に必要とされ、働き続けたいという意思を持っているなら、その後のための一歩を在職中から軽く踏み出してみてはいかがでしょうか。

大江 加代 確定拠出年金アナリスト

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おおえ かよ / Kayo Oe

大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を妻として支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。野菜ソムリエの資格も持つ。

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