「住みよさランキング2019」九州沖縄・中四国編 九州は熊本県合志市、中国は鳥取県倉吉市に

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中国・四国ブロックの上位を見ると、鳥取県の市が上位に来ているのがわかる。ブロック1位の倉吉市をはじめ米子市、境港市、鳥取市と、鳥取県内のすべての市が全国順位で60位内に入った。

鳥取県にある市のランキングの特徴は、まず安心度が高いことである。県内にある4市すべてが子ども医療費助成の対象年齢は18歳までで所得制限はなく1位で、人口当たりの交通事故数が少なく(最も多い米子市で204位)、老年人口当たり介護施設定員数も上位にある(最も少ない米子市で263位)。

その鳥取県内でのトップである倉吉市は、鳥取市と米子市の中間の位置にある人口4万7000人の市で、子ども医療費助成(1位)、老年人口当たり介護施設定員数(18位)、人口当たり病床数(37位)など安全度が5位であることと、人口当たり小売販売額(96位)や飲食店数(31位)など利便度が60位と高い特徴がある。

四国トップは清流・四万十川が流れる四万十市

ブロック2位は四国でトップとなる四万十市(高知)。2005年に中村市と西土佐村が合併して発足した人口3万4000人の市で、人口当たり小売販売額(59位)、大型店面積(27位)、飲食店数(8位)など利便度が18位で、人口当たり財政歳出額(97位)や都市公園面積(75位)、水道料金(109位)など快適度も22位と高い。

ブロック3位は下松市(山口)。県の北東部に位置する人口5万7000人の臨海工業都市で、転出入人口比率(11位)、水道料金(5位)、気候(102位)など快適度は6位で、人口当たり小売販売額(26位)、20~30代女性人口当たり0~4歳児数(42位)、事業所当たり売上高(104位)などの順位も高い。

以下、中国・四国の県別トップの特徴を順に見ていく。

大竹市(広島)は、人口当たり病床数(27位)や大型店面積(44位)、水道料金(81位)、事業所当たり売上高(72位)などの指標が上位にある。

新居浜市(愛媛)は、全国で100位以内にある指標は水道料金(44位)のみであるが、500位以下の指標が1指標と少なく、県内トップになっている。

玉野市(岡山)は、人口当たり都市公園面積(26位)、水道料金(58位)、気候(58位)などが上位で、快適度の順位は26位である。

出雲市(島根)は、20~30代女性人口当たり0~4歳児数(90位)、転出入人口比率(46位)、住宅面積(35位)が上位にある。

徳島市(徳島)は、人口当たり病床数(63位)や飲食店数(34位)、気候(92位)などの指標が、全国で100位以内に入っている。

そして中国・四国ブロックでブロック20位以内に入っていないのが香川県で、県内トップの高松市の全国順位は307位である。指標の中で香川県内の市が共通して悪いのが人口当たりの交通事故件数で、県内8市いずれも600位以下である。

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