40~50代こそ今すぐ「週末起業」をするべき理由 稼ぐ力が身に付く「大人の週末起業」の始め方
でも、いくら長く働くと言っても、今の会社にしがみつくことには限界があると思います。政府は、希望者はできるだけ長く働けるようにすることを企業に要請(強制?)しています。
しかし、定年退職者は毎年生み出されていくのです。雇用を継続するにも限界があります。企業も国際競争が激化する中、決して余裕があるわけではありません。それに、スキルやモチベーションの低い高齢者が長く居座れば、若い社員の足かせになります。
人生の後半戦に、若者からお荷物扱いされる人間として居座ることは、精神的にもつらいものです。かといって会社を飛び出しても、年齢とともに就職は難しくなります。結局、どこかで自力で稼ぐしか道はないと思います。
大人の優位性を活かした起業
しかし、「自分で稼ぐ」と言ったところで、経験がなければ難しいと思います。社会に出てから、ずっとすべての収入を給与から得てきたのですから、無理もないことです。
私は「起業したい」というビジネスパーソンに、その方法をお教えする活動を20年以上続けてきました。とくに「起業したい」と考えながら、失敗が怖くて躊躇している人たちに「だったら、会社にいるうちに始めればいいじゃないですか」と提案し、その活動をお手伝いしてきました。
20年前から「週末起業」を提唱してきたのは前述のとおりですが、今回は週末起業の頭に「大人の」とつけました。大人である優位さを、起業する際に活かしましょうという提案をしたいからです。
私も含めた「おじさん世代」は、若い頃に比べれば仕事の経験値は上がり、社会での地位も上がり、自由に使える時間も増えているはずです。給与も増え、子どもの教育費や住宅ローンの負担などに収束のメドが立ち、お金の融通も利くようになっている人も多いでしょう。これらを強みとして生かしながら、自力で稼ぐことが「長寿」という現実を「受難」でなくて「福音」に変えるコツではないでしょうか。
大人の強みは、次のようなものがあります。
・お金がある程度自由になる
・仕事の人脈を活かせる
・貫禄がある
これらの強みを踏まえて、どんなジャンルで起業するかを考えます。その際、私は以下の4点をアドバイスしています。
アドバイス1:本業を活かした起業ネタにする
「大人の週末起業」では、原則としてこれまでの仕事で得た経験を生かした起業ネタにします。これまで、週末起業をお手伝いしてきた経験からも、本業と同じ分野で始めた人のほうが成功確率が高く、成功までのスピードが速いと断言できます。下地ができているからです。
もちろん就業規則に反しない範囲でやるべきですが、これまで培ってきたノウハウを十分に活用するべきでしょう。安易に権利を放棄せず、使い倒すべきです。それが、酸いも甘いもかみ分けた大人の知恵というものだと思います。
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