40~50代こそ今すぐ「週末起業」をするべき理由 稼ぐ力が身に付く「大人の週末起業」の始め方

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アドバイス2:趣味やこだわりをビジネスにする

もちろん、本業とまったく異なる分野を起業のネタにしても構いません。趣味やこだわりを起業のネタにするのです。中にはプロ顔負けの知識や技術をお持ちの方もいるかもしれません。

実際、ラジコン飛行機の操縦がプロ級という人が、ドローンの操縦をネタに独立したケースがあります。金融機関に勤める方が、ワインの資格を取得し、それを生かしてワイン会を主催し、ビジネスにしている人がいます。

アドバイス3:成長を目指さない

ビジネスは成長を目指すものです。それは週末起業でも同じです。しかし、成長には投資が必要です。投資にはリスクが伴います。大人の週末起業ではリスクを極力回避します。リカバリーが難しいからです。

もちろん、リスクゼロということはありえません。しかし、そのリスクは自分が許容できる範囲にとどめます。仮に大胆な投資をして、失敗したら目も当てられません。逆にうまくいって成長してしまった場合も厄介です。責任が大きくなるからです。人を雇い、事務所を借りることになれば固定費になります。自分1人のビジネスにとどめておけば、引退時は自分が辞めれば済む話です。

最新のビジネススキルは諦める

アドバイス4:若い人と競わない

大人は体力・気力が確実に衰えていきます。リカバリーに要する時間も長くなります。稼働時間が短くなるのはやむをえません。無理は禁物です。

理解力も落ちています。だから、最新のビジネススキルは諦めます。この点で、若い人と競うようなビジネスはやめておきましょう。起業の世界、とくにネット副業の世界は、テクノロジーも日進月歩です。昨日のスターが、明日のオワコンになります。いまだにスマホも使いこなせていない私たち世代では、とてもついていけません。

『大人の週末起業』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

起業の学校などに行ってみればわかりますが、自分の部下、下手をしたら息子や娘のような人たちが講師を名乗っています。学んでいる人も、若い人ばかりです。そういう人たちに交じって学べる謙虚な人はいいと思います。

若い人に比べれば飲み込みが悪いですから、劣等生になりがちです。これまで学校でも優等生、組織でもそれなりの立場にある人は、きっとモチベーションが落ちるはずです。

以上、「大人の」週末起業固有のアドバイスをさせていただきました。もちろん、ここで挙げたアドバイスは一般論にすぎません。「自分は違う」と思う方は、ご自身の信念を貫いていただいて結構です。

いずれにしても、長い定年後の生活をいきいきと、しかもしっかり稼ぎながら暮らすには、大人の週末起業は最適だと確信しています。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

藤井 孝一 経営コンサルタント、アンテレクト取締役会長

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ふじい こういち / Kouichi Fujii

1966年生まれ。大手金融会社でマーケティングを担当の後、経営コンサルタントとして独立する。なかでも、会社を辞めずに起業することの有効性に20年以上前から着目、「週末起業」と名付けて提唱する。これまで2万人超のビジネスパーソンを指導、今も起業を志す多くのビジネスパーソンたちに影響を与え続けている。ビジネス書の愛読家としても知られ、その要約と書評のメールマガジン『ビジネス選書&サマリー』は5万人以上のビジネスパーソンに読まれている。主な著作に『読書は「アウトプット」が99%』『「お金を稼ぐ!」勉強法』『インディペンデントな働き方』『40歳からのワーク・シフト』(以上、三笠書房)のほか、『週末起業』(筑摩書房)、『大人の週末起業』(クロスメディア・パブリッシング)など60冊以上、うちいくつかは中国、韓国などでも刊行されている。

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