日本の貧困問題、本当に「自分はまだ大丈夫」か

室井佑月氏「苦しい人は助けてって声上げて」

室井:国の制度がチョロっと変わってほしい、もうちょっとお金出してもらいたいなっていうのもあるし。そうするためには声を上げていく人を増やす必要がある。

室井佑月(むろい ゆづき)/1970年青森生まれ。ミス栃木、モデル、女優、レースクイーン、銀座のクラブホステスなどの職業を経た後、小説家に。最近では活動の幅を広げて、若い女性の代弁者、恋愛の教祖、そしてお母さん、という立場からコメンテーター、パネリストとして活躍中(編集部撮影)

それと、それぞれ個人ができることっていうの、自分の余裕がある部分の支援だけでいいと思うのよ。例えばスーパーとか買い物に行ったとき、いつも1人でいるご老人の方とかがいたりするじゃん。そしたら「こんにちは」とか「こんばんは」とか声かけるだけでも、ちょっと違うはず。

中村:最低でも孤独にならないことですね。できれば、幅広い人とつながっていたほうがいい。ちょっとした情報で変わることもあるし。

室井:だから、私はあいさつだけはきちんとするようにしてたの。そしたら、別の階に住んでいるおばあちゃんから正月前にお豆の入ったお餅、「これ、すごくおいしいのよ」ってもらったり。あいさつってみんなにしてることだけど、お餅をもらって、なんかいいことしたのかなって思った。最初はこっちからあいさつして「えっ?」という感じだったけど、人間関係って変わっていくから。

「養育費はいりません」は言っちゃダメ

中村:ただ、養育費の支払いが2割に満たない社会。自分の子どもでさえ助けるのが難しい現状がある中で、近所の人たちとも助け合おうみたいなのは遠い道のりの気が……。でもあいさつするくらいなら、誰でもいけるかも。

室井:養育費といえば、芸能人がよく「私、養育費は一銭ももらわないんで」とか言っているじゃん。あれ、よくないよ。芸能人はカッコつけてもお金があるからいいけど、一般の人は違う。芸能人がカメラの前で「養育費は一銭もいらないです」とか言っちゃいけないよ。

中村:芸能人とかインフルエンサーは、影響力がありますもんね。女性が養育費もらえないのは普通のことってなっちゃう。平均収入243万円じゃ厳しい、自分だけじゃなくて子どもまでが苦しむ。養育費はなんとかしてもらったほうがいいし、男性も自分の子どものために頑張って払いましょうと、ここで言っておきます。

室井:私も離婚してシングルになったばかりの頃、すごく大変だったよ。もうフラフラだったもん。仕事量が半端ないのよ。自分のことだけじゃなく、子どものこともある。

半端ない忙しさで、睡眠時間が細切れみたいな感じ。だからやっぱり子ども持って苦しい人は助けてあげたいと思うし、シングルだけじゃなくて、既婚だったら旦那の面倒も見なくちゃいけないじゃん。それもまた大変。子ども、旦那、自分のことで、もう限界を超えちゃう。

中村:あー、男は何もできない人が多いですからね。人のこと一切言えないけど、料理も家事も洗濯もできないってけっこう普通でしょう。一応、夫はどれぐらいできれば望ましいんですか。

室井:共働きなら、基本半々じゃないの。その家庭によるけど。旦那のほうが仕事量少ないんだったらやればいいし、でも、そこはあんま言いすぎるのもよくないって思ってる。言いすぎると対立しちゃうじゃん。

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