武蔵小杉は大混雑、横須賀線の増発はできる? 並行する新幹線の駅開設に期待する声も

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JR武蔵小杉駅の乗車人員の伸びが東急を大きく上回る理由の一つは、2010年に横須賀線と湘南新宿ラインの停車駅となったことだ。川崎市が建設費を負担することでJR東日本に「新駅」の設置を求め、2005年に合意に至った。

横須賀線を使えば、武蔵小杉―東京間の所要時間は17分。それまで同区間の移動は南武線・川崎駅経由で30分近くかかっていた。また、湘南新宿ラインの開業で新宿との間が乗り換えなしで結ばれた点も大きい。

横須賀線の武蔵小杉駅は2010年開業。手前を東海道新幹線が通っている(記者撮影)

2005年当時のJR武蔵小杉駅に1日平均乗車人員は7万0685人。開業後に1日平均乗車人員は3割程度増え、9万人程度になると見込まれていた。しかし、現在のJR武蔵小杉駅の利用者数は当時の想定を大きく上回ってしまった。

以前は朝ラッシュ時には駅構内に入るのにも行列ができ、JR東日本は混雑解消に向け2018年に「新南改札」の近くに臨時改札とホームに向かうエスカレーターを設置し、入場時の混雑に手を打った。さらに改札口を増やす計画もある。

駅に入る前の混雑はかなり改善され、続いてJR東日本は3・4番線ホームの混雑解消に着手した。現在は1つのホームの両側に上り線と下り線があるが、もう1つホームを造り、現在のホームは上り専用、新たなホームは下り専用とする。完成すればホームの数が2倍になるので、ホーム上の混雑は解消されるはずだ。JR東日本は2023年度の供用開始を目指している。

本数の少ない横須賀線

だが、もうひとつ問題がある。朝ラッシュ時、東京方面に向かう横須賀線の本数が7時台に10本、8時台に8本と少ないことだ。平均すると6~7分に1本の割合となる。2010年当時よりも本数は増えているが、2~3分間隔で走る山手線はもちろんのこと、同じく武蔵小杉駅に乗り入れている南武線や東急東横線と比べても少ないと言わざるを得ない。この少ない列車に多くの通勤客が詰めかける。

神奈川県と県内の市町村などでつくる「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」は以前から通勤・通学時間帯の横須賀線増発を求めており、2018年度も同様の要望を提出した。これに対しJR東日本は7時台に大船始発の普通電車を1本増発すると回答。2019年3月のダイヤ改正で、従来は大船発だった7時台の成田エクスプレス1本を東京始発に変更し、空いたダイヤを使って普通を1本増やした。

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