朝ラッシュ電車本数、10年でどれだけ変わった?

「早朝シフト」と急行などの増発がトレンド

朝ラッシュ時の列車本数は10年間でどの程度変わったのだろうか(写真:大澤誠)

毎日の通勤で使う満員電車。鉄道会社による増便には限界との声もあり、確かに大多数の路線には変化がない。

しかし、この10年で本数が大幅に増えた路線や減った路線、また本数は変わっていないが、各駅停車と急行・快速系の列車の比率が変わって速達性が向上した路線がある。この10年での朝6~9時台の本数の変化をまとめてみた。

新しい路線は乗客も本数も増えた

順調に利用客を伸ばし、朝ラッシュ時の増発が目立つのは2000年以降に開業した路線だ。

増発本数トップは2008年開業の日暮里・舎人ライナーだ。この10年で30本も本数が増えた。その努力にもかかわらず、混雑率は187%と高止まりしている。ラッシュ時1時間あたりの輸送人員が5293人から8249人にまで増えているためだ。

次に多かったのが同年開業の横浜市営地下鉄グリーンラインだ。こちらも16本も増えている。続いて3番目に多かったのが2005年開業のつくばエクスプレス(TX)で14本。うち12本が各駅停車で、主要駅以外の駅も含めてまんべんなく利用者が増えているようだ。両線ともピーク時1時間の輸送人員は3000人以上増えている。

2008年開業の東京メトロ副都心線は東急東横線からの流入で一気に増発し、和光市方面への列車が11本増えた。その代わり、小竹向原―和光市間で線路を共用する有楽町線の和光市方面への列車は、副都心線の列車にスジを譲って6本の減便となったほか、和光市行き2本が池袋行きに変更された。

既存の路線でも、2003年に延伸開業した半蔵門線の押上寄りの区間では、以前は清澄白河始発だった渋谷方面への列車が押上始発に変わり、押上―清澄白河間で9本の増発となった。

また、2018年に複々線化された小田急では23本もの大増発が行われた。このうち19本は急行系の列車だ。増発によって数字のうえでは混雑率151%まで下がったことになっているものの、これはあくまで平均値で、快速急行を中心に混雑が続いている。

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