世界初!「キットカット」専門店は何を狙う 池袋のデパ地下に現れた、異色の高級スイーツ
通勤、通学の乗客でごった返す東京・池袋駅の早朝。地下街を歩いていると、一際目立つ赤い看板があった。実はこの店、今や受験生の願掛けアイテムとして定着したチョコレート菓子「キットカット」のプレミアム商品を販売する専門店だ。
1月17日、ネスレ日本が西武池袋本店の地下1階・食品売り場にオープンしたのは、「キットカット ショコラトリー」という名のスイーツ専門店。キットカットは現在、70以上の国と地域で販売されているが、キットカットのみを扱う店舗を開設するのは世界でも初めての試みだ。
この店の主力商品は「キットカット サブリム ビター」。ビターチョコレートをウェハース層の間と表面のコーティングにふんだんに使用し、手作業で仕上げた一品だ。お値段は1本315円。1本の大きさが異なるため単純比較はできないが、通常の「キットカット ミニ」は1箱3枚(=6本)入りで105円なので、かなり強気な価格設定だ。
このほかに、「キットカット ショコラトリー スペシャル サクラグリーンティ」や「キットカット ショコラトリー スペシャル チリ」(いずれも4本入り420円)という新商品も販売している。
営業初日の開店前には30人余りが行列を作り、ガラス越しに見える華やかな内装に何人もの通勤客が足を止めていた。ネスレ日本の石橋昌文・常務執行役員は「昨年は日本でキットカットを販売して40周年を迎えた。今日はキットカットの歴史において新しいページを刻む第一歩になる」と胸を張った。
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