ネスレが日本で起こした“奇跡”

逆風吹き荒れる中、業績が絶好調

インスタントコーヒー「ネスカフェ」、チョコレート菓子「キットカット」、家庭用インスタントコーヒーマシン「ネスカフェ バリスタ」、ペットフード「フリスキー」――。

一般消費者におなじみの食品・飲料ブランドで知られるネスレは、スイスを本拠地とし、売上高約7兆8800億円、営業利益で約1兆2000億円(2012年)を誇る世界最大の食品メーカーである。12年に、買収や為替などの影響を除いた実質的な成長率であるオーガニックグロースで、売上高を5.9%拡大した(単純な成長率は10.2%)。

そのネスレが事業を展開する世界140カ国のうち、アジア・オセアニア・アフリカの先進国地域で最も健闘した国はどこか?

ネスレ日本は営業利益を25%拡大

答えは日本。日本法人であるネスレ日本の12年売上高のオーガニックグロースは2.3%、営業利益は前年から25%も増え、世界全体の同11.8%増を上回る成長ぶりを見せている(ネスレ日本の売上高、営業利益の実数は非公表)。

「ジャパン・ミラクル」。ネスレ本部は、ネスレ日本をこんなフレーズでたたえているという。それもそうだろう。日本は人口減で需要が縮み、デフレ経済下で食品は価格下落圧力が強いうえ、12年は震災後の買いだめ特需の剥落もあり、まさに逆風の吹き荒れた「難攻不落の地」だったはずだ。ネスレはなぜ日本で“奇跡”を起こせたのか。

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