献立作成サイトで多忙な主婦を救う ドコモの支援プログラムに集まるスタートアップ④

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カロリーなどの栄養バランスを考慮した献立を管理栄養士が監修している

献立は、一般の主婦を中心に提供されている2500以上のレシピから自由に入れ替えすることができる(左写真)。また、月額315円のプレミアム会員になれば、献立データが無制限に保存でき、レシピの検索や登録といった機能も利用できるようになる。

献立作成だけでなく、手間のかかる買い物にも配慮している。買い物リスト機能では、献立に必要な食材をまとめて表示できる。

買い物リストは野菜、魚、肉などスーパーの売り場ごとに分かれているので、売り場をあちらこちらと動き回る必要もなくなる。「食事作りに関する負担を軽減し、幸せな家庭を増やしていきたい」と三宅代表は言う。

ミーニューは、夫婦共働きだった三宅氏の経験から生まれた。構想にあたっては、独りよがりのサービスになることを避けるため、妻に代わって2年ほど家族の夕食を作り続けた。献立を考えてスーパーで買い物をし、毎日料理を作った。作った料理はブログにアップし、料理を通じて多くの主婦とコミュニケーション。ミーニューの細かい工夫には、三宅代表自身の経験に加え、主婦の声を取り入れたものも多い。

ドコモとの相性は抜群

ドコモのプログラムに参加したのは、スマホ版(1月4日にβ版がオープン)のサービス開発に加えて、ドコモやグループ企業と連携する狙いがあるからだ。

ドコモは昨年10月に料理教室「ABCクッキングスタジオ」の運営会社を買収し、レッスン動画などの料理関連コンテンツを強化すると発表済みである。そのABCとは、手軽に作れて栄養価も高い、質の良いレシピの提供などで協力を要請していく方針だ。ドコモの傘下には、有機野菜宅配の「らでぃっしゅぼーや」もある。ミーニューにとっても、さまざまな連携が考えられるだろう。

三宅氏が掲げるのは2017年までの株式上場だ。目標達成に向けたカギとなるのは、さらなる利便性の向上だろう。現在、ネットスーパーと連携した買い物の自動化や、サプリメントの提供を検討中だ。もちろん、ドコモとの連携も大きなポイントになる。グループ企業のリソースをどれだけ活用することができるのか、イノベーションビレッジにとっても、プログラム自体の実力が試される、興味深い事例となりそうだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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