もしも老子に出会ったら 山田史生著

もしも老子に出会ったら 山田史生著

「これが道だと思うような道はほんとうの道ではない」。これは中国の古典『老子』の出だしの現代語訳だ。中国思想の研究者の著者は若いころ「それが言葉だとはわかるが、頭の中を素通りしていく」と難解さに困惑したが、数えで50歳になり「わからないが面白い」と思うようになった。

少女が学校の帰り道に、なぜか原っぱで寝ていた老子と出会う。そこで家庭崩壊、貧困、争い、欲望などの現代の問題について語り合い、老子が「言うであろう」言葉で紹介する。数々の味わい深い言葉が、「足るを知るほうが楽だったりする」「あえて無限小の力でやり続ける」「意志の弱さをつらぬく強い意志をもつ」など、著者の流儀で読まれてよみがえる。

光文社新書 798円

・Amazonで見る
・楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 財新
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
広告大乱戦<br>デジタル化で進む“下克上”

「ついに」か「ようやく」か。ネット広告費が初めてテレビ広告費を超えました。デジタル化の大波の中で、広告業界は“異種格闘技戦”の時代に。グーグルと組んで購買につながる広告商品を生み出したマツモトキヨシなど、激変期の最先端事例を紹介します。